1-120 唐津の廃ホテル

まさかの追悼公開となった九州の王道物件の続きです。

作者:早いもんだな。ここを特攻してからもう1年以上が経つんだな。
助手:おお、外観からして大迫力のあのホテル!
作者:ついに内部に潜入だ。
助手:相変わらず怖いもの知らずですねぇ。外から丸見えの構造じゃないですか。
作者:だから素早い潜入技が必要となる。(大げさ)
助手:さすがですね先輩。事前に潜入経路を調査しておいて・・・
作者:いやいや(笑)。まったくのぶっつけ本番だ。
助手:・・・。
作者:侵入者がかなりいたから、1階の正面玄関付近は堅く閉ざされていた。それでも比較的簡単に潜入口が見つかった。よかったよ。
助手:うむむ、運がよかったですね。
作者:解体直前に訪問できた、潜入口が見つかった、天気以外は運に恵まれたよ。

(ここからは、調査中のやり取りと、編集時の会話が混在しています。ご了承下さい)

潜入口を見つけて潜り込んだ最初に見たものは、無残に破壊され、焼け焦げた部屋でした。
窓ガラスはすべて割られ、板で塞がれていました。
日付の入った黒板には、侵入者の足跡が残されていました。

作者:いきなりこれだよ・・・。(ため息)
助手:うわあ、これはキツイですね。破壊工作はもちろんのこと、火事で焼けている・・・。
作者:ここは廃墟年齢が高い建物だったけど、それに比例して侵入者も多かった。だから問題行動も多かったんだな。
助手:そして相変わらずの落書きですか。
作者:理解できないねぇ。自分の犯罪行為を書き残していくって、こりゃアホだ。
助手:ここまで荒らされていたら、元は何のための部屋だったかわかりませんね。

1階の奥はこんな感じで、とても進む気になりませんでした。

作者:この時点で緊張感は頂点に達して、探索は諦めた。
助手:え?早々に撤収ですか?
作者:んなわけないだろ!次だ次!階段を見つけたから2階に上がるんだよ!
助手:なーんだ(笑)。
作者:ちなみにおわかりかと思いますが、内部は真っ暗です。懐中電灯がないととても先に進むことは出来ません。

2階で見たものとは、1階よりすさまじく焼けた光景でした。
火災の規模はなかなかのものと予想できます。

作者:2階の様子がこれ・・・ _| ̄|○
助手:これは凹みますね。
作者:しかも伝え聞いた話では、自殺死体(実話)は2階のどこかで発見されたんだぞ。
助手:なんだってーーー!!!(本気で驚いたらしい)
作者:オマエ、もしかしたらこんな物件は苦手?
助手:そんな事実はなくても、廃墟は鉄道が絡まなければ苦手ですよ(苦笑)。
作者:2階の目玉は展望風呂だけど、崩壊が激しくて近づけなかったよ。だからもう一つの遺構を探した。それが次の写真だ。

このホテルが第二の人生、馬の厩舎として活用されていた名残です。
この周辺は、侵入者による破壊工作はあまり見られませんでした。

作者:実はこの建物はホテルとして営業していたのはそんなに長くない。ホテルが廃業となって一度は廃墟化したけど、馬の厩舎として再利用されたんだ。
助手:そんな使われ方は珍しいですね。
作者:うん。しかし厩舎を運営していたところも廃業したらしく、また廃墟となった。だからこの建物は二回死んでいるんだな。
助手:「007は二度死ぬ」みたいで面白いですね。
作者:例えがスゴイな、オマエ・・・。

ホテルらしい残骸も発見できました。

作者:フロントの鍵を入れるところかな?しかしこのシステムは古典的だね。昭和のサウナみたいだ。
助手:よく見ると、部屋番号?名前?がマジックで手書き・・・(苦笑)。
作者:豪華がウリだったのか、大衆性をアピールしていたのか、わからなくなるな。
助手:さあ、次はいよいよ客室ですね!
作者:そうだ。客室の写真が一番多かったね。けっこう変化に富んでいたから。

次回は、ホテルの客室を紹介します。作者が見たものとは?

次は客室の探索です→


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