1-127 羽咋の廃保育園

長らく発見できずにいた保育園の廃墟。ついに地元石川県で探索を実現しました。
しかし、その経緯はなんとも複雑なものでした・・・。

作者:次は保育室だな。
助手:たった3部屋っていうのがいかにも田舎の保育所って感じですね…。

6.保育室

保育室の一室です。黒板や手洗い場、鏡など、すべて園児の体格に合わせて低いですね。

職員室が空っぽだと思っていたら、この部屋に机などが集められていました。

中央の部屋だったと思います。これは外から撮った写真です。
壁やロッカーは緑色、扉や窓枠はピンク色に塗られています。

玄関から一番奥に位置する保育室です。隣の大部屋に通じる扉がありました。
正面に面するガラス戸には「ひじょうぐち」と書かれた手書きの札が…。

可愛く飾られた手洗い場。わずかに残されたモノ。
わずか3部屋ながら、共通した設備がそのまま残っているところがイイ!

エアコンなんて先進的で贅沢な設備はこの保育所には似合わないですね。
天井には扇風機。それに被せられた可愛い柄のカバーが保育所らしいです。

ガラス戸に掛かっていたカーテンは、長期間日光に晒されてボロボロに破れていました。
手で引っ張っただけで、ビリビリと裂けてしまいそうです。

7.遊戯室(体育館)

最後のスポット。奥にある大きな部屋です。
入り口の写真を撮ったのですが、外に配慮してフラッシュを使わなかったために、
見事にブレてしまいました… orz 札の文字が読めません…

やはり広い部屋でした。園庭に面した窓はカーテンが閉まっていて部屋は暗いです。
この広さからして、園児のお遊技場として使っていたものと思われます。

部屋の左側三分の一は畳敷きのスペースになっていました。
こちら側の窓も園庭に面しているのですがここにもカーテンが…。
中が見れなかったのはこれらが原因でした。

畳の一部がはがされて床の間に置かれていました。
板の間に改装するつもりだったのでしょうか?

もう一度出入り口を室内から撮影。天井の窓にはイラストがプリントされていました。
子供の施設として随所に見られるモノを見つけるのも保育園廃墟の醍醐味でしょう。
この建物がなくなってしまったのは本当に残念です。

8.解体後の敷地

探索したのは2008年、それから1年後の2009年秋に訪れてみたら
ものの見事に更地と化していました… o....rz
隣接していた民家が丸見えになってしまっていました。

助手:残念でしたね・・・。
作者:これはショックだったなあ。今後も朽ちてゆく様を見届けようと思っていたのに。
助手:この辺一帯は少子化、過疎化が進んでいますし、仕方がないですね。
作者:柴垣の海水浴場も閉鎖されてしまったし(遊泳自体は可能なようです)、寂しくなるなぁ。
助手:でもその影響で廃墟が増えて、廃墟ファンが喜ぶのも複雑ですね。
作者:まったく不謹慎な趣味だよなぁ。でも止められないんだ、廃墟探索は…。

おわり


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