1-2 奥飛騨の廃旅館

建物の一部が本当に倒壊している迫力満点の廃屋です。

助手:???ここはどこですか?
作者:ここは俺が新平湯温泉に旅行に行った帰り、クマ牧場からの帰り道で偶然見つけたんだ。
助手:駅前じゃないから、車がないと無理ですね。
作者:いや、そうでもない。その時は連れがいたから探索はできなかったんだ。後から単独でバスで再訪を試みた・・・
助手:簡単に行けるんですか?
作者:この廃屋はなぜか温泉街の中心じゃなくて、クマ牧場と福地温泉の間、何もない道路沿いにあったんだ。
助手:バスだけじゃ、むずかしいですね。
作者:福地温泉でバスを降りたら、クマ牧場に向かって歩くしかない。でも一本道だから迷わないだろう。
助手:探索を希望している方は、これだけのヒントで探し当ててください。
作者:それではまず、外観から・・・

一番破壊が激しかった離れの建物。脱衣場か浴室の跡だと
思われます。窓ガラスはほとんど割れていて、
黄色いカーテンが不気味に垂れ下がったままでした。
建物の窓ガラスはかなり割れていた。
中はその破片が散乱していて廊下や
室内を歩き回るのはかなり危険だった
ので、中の探検は最小限にとどめて
外観を見てまわってみました。

比較的破壊状態が少ない箇所でも
窓ガラスが無残に割れているところが
多かった。この写真は宿主が居室と
して使用していたらしい部屋の窓。

くもりガラスは割れていて中が簡単に
のぞくことができました。台風の時に
割れたのか、通行人が面白半分に
石でも投げて割ったのか…。

助手:うわあ、本当に倒壊している・・・
作者:うむ、やはり何回見てもすごいな。内部なんかもうメチャクチャだったからな。
助手:内部の探検は実現したのですか?
作者:簡単にはいかなかった。正面入り口(玄関)はブルーシートがかぶせてあって閉鎖、上の窓なんかからも入れるんだろうけど、ガラスがね・・・結局、裏側を探索していたとき、露天風呂らしきところからドアがあって中に入れたんだ。

窓ガラスが割れて風が吹き込み、苔が生えた
窓際です。カーテンは完全に腐っていて
木の窓枠と同化していくように感じました。
こっちの赤いカーテンはまだ現役?
でも手で引っ張るとビリッと破れました。
安っぽい電気コタツなんかもそのまま。

助手:写真が少ないですけど、追加があるんですか?
作者:そ、それが・・・せっかくの本格的な物件だったのに、カメラの露光調節が失敗して、多くがボツになっちゃったんだ。
助手:げっ!そんな・・・
作者:フルオートカメラを過信した俺が愚かだった・・・明かりがない室内はフラッシュが必要なのに、窓の光で誤動作したようなのだ。
助手:実際の中は、どんな感じだったんですか?
作者:まずは客室だけど、2階に4、5部屋あって、一番ひどい状態だったのが左の写真。右は比較的良好だった部屋だ。
助手:左はすごいですね。幽霊屋敷そのものというか、このまま映画撮影に使いたい雰囲気ですね。
作者:まずびっくりしたのは、畳敷きの部屋の床に散らばっていた黒い粒。未だにあれが何かわからない?
助手:動物のフンですかね?
作者:あるいは枕の中身(そばがら?)か・・・布団もそのままだったからな。
助手:赤いカーテンがやたらに目立ちますね。全部の部屋に掛かっていたんですか?
作者:そうだよ。右の部屋なんかは掃除をしたらまだ住めそうな感じだったな。障子やふすまもほぼ無事だったからね。
助手:1階の部分はどんな感じでした?
作者:食堂があったね。貧乏臭い居酒屋みたいな手書きのメニューとか、食器なんかはテーブルにあふれんばかりにあったぞ。
助手:問題の倒壊箇所は?やはり危険でしたかね?
作者:廊下が続いていたけど、やはり途中で断念したな。浴室(露天風呂)とは別の方向だったから、今から考えると謎だ。その他は畳の大広間やシートでふさがれていた玄関とホール、オーナーの部屋が点在していたぞ。うーん、やはり写真が欲しい。再訪したいなあ・・・

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