1-34 三ツ峠の廃屋

今回は、ちょっとしたネタがあります。

助手:この廃屋の紹介ももう3回目ですね。
作者:この廃墟に訪れた人は俺一人じゃないんだけど、ここまで突っ込んで探索したのは俺だけのようだな。
助手:それじゃあ、これらの写真は貴重ですよね?
作者:まあ、そうかもな。もっとも、この廃墟は1階までなら誰でも簡単に潜入できるからなぁ。
助手:それならば、今紹介している2階の内部はフリークには気になるところですね。
作者:そうだな。引き続き、内部を公開して行くぞ。

2階の中央付近にある部屋は、ドアなどの仕切りがない、唯一の洋間でした。

作者:正面入り口から向かって左側がおおむね前回紹介したような和室の連続、右に向かうとこの部屋を通るんだ。
助手:へえ、洋室で暖炉ですか。ちょっと宿泊施設には似合わないインテリアですね。
作者:みんなが利用するラウンジ代わりに使われていたのかも知れんぞ。
助手:なるほど、右端にはかすかに廊下が写っていますね。
作者:それじゃ、もうすこしこの付近を紹介するぞ。

部屋の天井にはシャンデリア。通路は奥に続くけど、木枠で囲まれた部分にには何が?

作者:けっこう高価そうなシャンデリアだったぞ。
助手:うーむ、破壊されなかったのが奇跡的ですね。
作者:もっとも2階はあまり侵入者が居ないみたいだから、ここまで見てきた状態はすべて自然による劣化だろうな。

木枠の向こうは階段の跡でした。見下ろすと1階の荒れた床が・・・

作者:ここが階段だったんだ。間違いないよ。
助手:あーあ、これじゃ登れないっすよねー。やっぱり侵入者を防ぐため?
作者:そうかもな。それとも、2階に来て欲しくない、別の理由があったのかも・・・
助手:な、何ですか?これから先、何かが起きるんですか?知りたいなぁ。

お決まりのトイレを激写!2階にトイレが2ヵ所用意されていました。
洋室を通り過ぎると小さな部屋をはさんで、一番奥らしい部屋に通じる。
向かって一番右側に位置する部屋です。さらに見渡してみましょう。
大きな和室です。そして、内装も豪華そうです。ここだけは、一般家庭の部屋みたいです。

作者:この部屋は、一番奥なんだけど、今まで見た和室とは大違いだ。
助手:確かに。ここだけやたらに広くて豪華ですね。やっぱり宿泊施設じゃなかったのかな?
作者:従業員の寮だったのなら、ここが管理人とか幹部家族の部屋だったのだろうな。
助手:それでもロッジみたいな宿泊施設なら、特別室みたいな扱いだったんでしょうね。
作者:さあ、次は左に見える隣の部屋なんだけど、ここがとんでもないネタ付き。
助手:ここまで特に残されたものがなかったですからねぇ。気になりますね。

奥の部屋は6畳くらいの広さで和室。おや、奥に何か残されています。
現状のままで撮影しました。絶妙の位置に置かれたこの人形は・・・
そしてこれ・・・。廃墟で見つかる人形は、どうしても「負」のイメージを感じずにはいられません。

作者:このネタ、どうよ?
助手:・・・・・・(絶句)。
作者:ここまでいくつもの部屋をのぞいてきて、残されていた品物がこの人形たちだけ(苦笑)。
助手:日本人形も、イヤなイメージが付きまといますけど、フランス人形っていうのも・・・(苦笑)。
作者:さらに押入れの中には郷土玩具みたいな人形が。このまんまの状態で置かれていたんだぞ。
助手:誰かの粋なネタ設定ですかね?しかし、最初に屋外で見たお祓いの紙もありますし、何らかの因縁を感じずにはいられないですね。
作者:心霊専門の人が見たらどんな結論を出すか、けっこう気になる。
助手:すでに先輩は霊にとりつかれているとか言われるかもしれませんよ(笑)。
作者:お前、本気で言ってるのか?ちなみに床に落ちている本は平凡な文庫本でした。これらの品物だけがなぜ残っていたのかは謎のままです。謎を残したまま、探索は大詰め。次回の更新で完結となります。お楽しみに・・・

次回更新につづく


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