1-47 小松の産婦人科病院

2001年末〜2002年初頭は近所の建物が次々と解体される、衝撃的な出来事が多かった時期でした。
今回の物件は、それらの中に加わるとは考えていなかったのですが・・・

助手:先輩!大変です!
作者:おいおい、何だよ?最近大変なことが多いぞ(苦笑)。
助手:○○病院が解体されています!
作者:!!えぇー!あそこ、まだ診療していたんじゃないのか?
助手:僕も夜しか見れないんでよくわからなかったんですけど・・・いつ見ても真っ暗なんですよ。窓から見える灯りもないし・・・
作者:病院だからなぁ。早くから消灯していても不思議はないけど真っ暗というのは不自然だな。
助手:張り紙があったのかもしれないですけど敷地の前にロープが張ってあるから近づけないんですよ。
作者:現役時代の姿はたまに見ていたけどな。改装してキレイになっていたから、まさかこんなに早く撤退、解体とは思わなかったよ。
助手:僕なんか、救急車が急患を運んできた場面を目撃したことがありますよ。
作者:こんなわけで、今回はその解体中の場面をお届けします。工事開始前の早朝の探索です。なお、この病院は廃業ではなく、移転して現在も診療を続けていますので完全伏せ字、病院の詳細については触れませんのでご了承願います。

建物の裏側から近づいてみました。解体作業に使う鉄骨が組まれています。
よく見ると、看板の一部が欠けてしまっています。でも、それほどボロボロって感じでもないです。
建物の側面はシートで覆われていました。いよいよ正面に向かいます。

作者:お前なんか、この建物は見飽きているんだろ?
助手:まあ・・・、でもこの病院は一度改装されてキレイになっていますからねぇ。廃墟って感じはぜんぜんないですよ。

正面側から解体が進んでいました。2階の壁には大穴が空いています。
建物は4階建て、入院設備もある中堅の産婦人科病院です。
壁の大きな穴をアップにして撮ってみました。鉄筋の壁が無残に引き剥がされています。

作者:確かに、重機で壊された箇所以外は荒れた様子はないな。
助手:だから、すでに移転していたってわからなかったし、ずっと無人だったんですねぇ、ここって。
作者:ロープって、そんなに厳重なものじゃなかったんだろ?
助手:たしかにそうですけど、ロープを越えて建物に近づくってのはどう考えても不自然ですよ。不審者そのまんまじゃないですか(苦笑)。

地面には瓦礫が集められていました。窓枠やガラスなど、ごちゃ混ぜになっています。
消火器が一箇所に集められていました。

作者:うおお、これはすごい。壁やら窓枠やら窓ガラスやら何もかも一緒だな。
助手:窓ガラスは外してから解体することが多いですけど、ここは丸ごと壊していますねぇ。

展望用の大きな窓があった箇所です。かなり解体が進んでいます。
2階以上のアップ映像です。鉄骨やら配線やらがだらしなくぶら下がっています。

作者:ここもすごいな。窓の中心から解体されていくんだな。
助手:この部分は、外から見てもなかなか洒落ていて、ホテルの客室みたいな感じでしたね。
作者:建物自体はそれほど老朽化はしていないな。それでも移転するとは儲かっていたんだろうなぁ。
助手:移転先の病院はここよりさらに立派だそうですから(笑)。

正面玄関です。ごらんのとおり開放状態です。もちろん潜入します。

作者:こりゃ潜入しないと損だろ。
助手:あーあ、京ビルに続いてまたも無茶を・・・。危険ですよ、ここは。
作者:もちろん自己責任だし、開放状態ってことは盗られるような品物はすでに無いってことだ。次回は内部の様子をレポートするぞ。

つづきはこちら。いよいよ内部に潜入します!→

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