1-48 石川県小松市の結婚式場


作者:時期の古い記録から、順に公開していかないと・・・。
助手:ああ、懐かしいですねぇ。この物件は僕が先輩に情報を提供しましたから。
作者:そうだったな。かなり前からオマエから聞いていたんだけど、イマイチ廃墟らしさに欠けてたから、後回しにしてたんだ。
助手:営業しなくなってから、かなり月日が経ったので、いよいよ廃墟化かって思いました。
作者:ところが突然の取り壊し(苦笑)。
助手:まあ、結婚式場の建物なんて、他に転用ができませんから。
作者:結局、完全に消滅する前に写真を残すために急遽、探索だ。
助手:それが、今では・・・
作者:待て待て、それは最後に。まずは、写真を・・・

小松市中心部から近い場所です。
営業を止めてからしばらく建物が放置され、廃墟の道を辿るかと思われましたが、
取り壊しの準備に入ったので、あわてて取材開始です。

来てみると、かなり解体が進んでいました。

式場を柱で支える構造。この構造って、地震に弱いと酷評されましたね。

おそらくこの広間が式場と思われます。
この辺はまだ解体の手が及んでいませんでした。

解体はこのあたりまで進んでいました。

柱(ピロティ)部分から見える1階の窓。
部屋の中は空っぽに見えます。

パワーショベルのバケット部分が外して置いてありました。

このあたりはズームで撮った接近写真です。





鉄筋コンクリートの建物を解体すると見える鉄筋が
まるでラーメンのように柔らかく見え・・・ませんか?

モノスゴイ鉄筋の量です。

もちろん近づけません。

コンクリートの壁をつかむ爪です。
さっきのバケットと付け替えて使うのでしょう。

モノスゴイ瓦礫の量です。

こちら側は、ホテルの客室のような部屋が並ぶ棟だったと思います。
ここはほぼ解体を終えていて跡形もありませんでした。

壁画が残っていました。この赤い色が
灰色の解体現場でやけに明るく映っていました。

ここから内部が見えますが、瓦礫が積もっていて
近づくのは危険です。内部の探索は諦めました。

建物の裏側に回ってみました。

部屋の中が丸見えでした。

鉄筋がありません。後ろ半分は木造の建物だったのでしょうか?

ズーム写真です。

窓ガラスはそのままで解体ですね。

作者:これは昼間の探索で・・・。
助手:え?もしかしたら、先輩が絶対しないと明言していた夜の探索を・・・?
作者:(苦笑)明言はしていないぞ。最初に駆けつけたのが平日で、解体作業中だ。だからやむなく作業が終わるのを待ったんだ。
助手:不可抗力、ですか・・・。
作者:やきもきしながら待った。早めに終わればまだ明るいうちに探索できたかもしれなかったけど、残念ながら日没後だった。
助手:下の写真は最初に探索したものってことですね?
作者:そうだ。ほんの少しだけど内部も見れた。瓦礫だらけで危険だったから無理はせず、行ける範囲で・・・。

式場があるらしい棟の1階部分になんとか潜り込むことに成功。

自動ドアが半開きになっていました。

ここは機械室ですね。

用途不明の部屋です。
調度品は何もなくてがらんとしていました。

2階の式場に行きたかったのですが、瓦礫の山に阻まれて断念。

床だけが撤去された奇妙な部屋に辿り着きました。

ここは道路に面した窓ですね。
見つかるとヤバイのでこの写真だけ撮って撤収しました。

助手:はああ、お疲れ様でした。
作者:内部がほとんど見れなかったショボイ物件だと思って1ページで仕上げたら、何だかんだで30枚近くになったな。
助手:最後の部屋って、昼間探索した写真にもありますね?
作者:うむ。よく見たら、窓のカーテンが無くなってるな。あの後、手が入ったんだろう。
助手:さて、この物件の現在ですが・・・(ニヤリ)。
作者:・・・。俺はこのまま解体されて終了、かと思ったら、まさかの復活(汗)。
助手:結婚式場部分だけ転用されましたねぇ。それで周囲に建て増しして、いまはセレモニーホール(葬儀会場)・・・。
作者:よーく見たら、転用された部分がわかるな。こんな中途半端な結末になるとは思わなかったよ。
助手:んー、先輩お得意の解体中物件、まだまだ残っていますよ(ニヤニヤ)。
作者:解体される→建物消滅って思い込みは危険だなぁ(汗)。

おわり

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