1-55 金沢市湯涌の廃寮Part3

もはや伝説となった大物廃墟、白雲楼ホテルの付帯施設です。

作者:リクエストに刺激されて、天気もこの時期にしてはまあまあだったから再訪してみた。
助手:はあ!?またですか?
作者:この時期だからだよ。夏に行ってみろ、背丈以上の草木が行く手を阻んで近づけないぞ。
助手:まさに天然のバリアーですね。
作者:今の時期だと草木も枯れて探索しやすいけど、天候に恵まれないし、雪も積もるからドキュン連中も来ないだろう。
助手:まあ、この時期に肝試しは辛いですね。

2009年再訪、建物外観

  
最後に訪問してから1年半経過しました。
冬季のため草木は枯れており見通しが良いです。
さらに今年は例年より雪が少ないため、あまり苦労せずに探索できそうです。

北陸廃物紀行で紹介されていた廃車。
最近では完全に草に覆われ見えなくなっていましたが、
この季節だけその姿を見ることが出来ます。

外観はあまり損傷が無いように見えます。
それでも、右下の部屋の窓にあった柵が外れかかっています。

雨どいが外れてしまっています。
屋根から滴り落ちる水滴の音だけが周囲に響きます。



側面に設けられた階段が完全に錆びて朽ちていました。
さすがにこれでは上る気になれませんね。

最初期に撮り忘れた正面玄関の写真です。
僕が扉に写りこんでいます(苦笑)。心霊写真ではないので念のため。

公衆電話ボックス。最近見かけなくなりましたね。
すでに撤去されていました。

扇風機が外に持ち出されていました。

内部(各部屋と通路)

玄関を入ってすぐの廊下の様子です。
両側に靴箱が見えます。なぜか多くの扉が開け放されていました。

靴箱には番号が付けられていました。
しかしながら、部屋数より靴箱のほうが多いような気がします。



1階の廊下です。既に床が抜けている箇所がありました。
抜けた部分を良く見てみると、床板はベニヤ板並みの薄さです。
今回は奥の部屋を探索するのは断念しました。



施錠されたドアを破るために木製のドアに穴を開けたようです。
この痕跡は最初期にすでに確認されています。

従業員の名札が掛けられていたらしい物掛けです。

ほとんどモノが残されていない部屋。
掃除さえすれば、まだ住めそうですが、床、畳の強度が気になります。

最初期に探索した、床の抜けた部屋です。
辛うじて畳を支えていた床板は完全に腐り落ちて畳が床下まで落下していました。

おそらくこの学習机の重みに耐えられなかったのでしょう。

初公開、2階への階段です。比較的しっかりしていました。



2階の廊下です。雨漏りの跡があります。
万一床が抜けたら、大怪我では済まないため、奥に進むのは断念。

なんとか階段向かいの共同トイレに入れました。

それほど荒らされてはいませんでした。

助手:もはや末期状態ですね…。
作者:潜入しても足場が不安で探索できないし、廃墟ファンにすら見捨てられるかもな。
助手:最近は不況で、住むところがないと嘆いている人がいるじゃないですか。そうした人がいながら、こんな廃墟を見たら世の中の不条理を感じずにはいられないですねぇ。
作者:まあこの建物に住むのはもはや不可能だけど、他を探せばまだまだ住める廃墟がいくつもあるだろうな。そんな建物が有効利用できる世の中になればいいね。

おわり


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