1-57 湯涌の廃屋

今は伝説の廃墟となった白雲楼ホテル。あの巨大な迷宮に
多くの従業員が働いていました。その従業員たちが寝泊りした建物が、
母体のホテルが廃業したと同時に廃墟と化してしまいました…。

作者:ああ、もう白雲楼ホテルが解体されてから1年が経ったんだな…。
助手:僕は結局ホテルの内部を見れなかったんですよ orz
作者:残念だねぇ。俺と一緒だったら何回かチャンスはあったのに。
助手:それで今回はその付帯設備ですね。
作者:うむ。リクエストもあってな。ちょっと順番が入れ替わって、ややこしいけど。
助手:まあ、とりあえずは写真を見てみますよ。

建物外観

  
藪に埋もれた朽ちかけの家が見えました。
全体の写真は撮れなかったので分割で。純和風ですね。
玄関を見つけました。いよいよ潜入です。

助手:ここまで辿り着くの、大変だったでしょ?
作者:大変っていうか、説明が難しいな。道路沿いに廃墟化した寮?みたいな建物があってね。その建物の奥に建っていたんだ。
助手:それじゃあ、見つかりにくいですねぇ。
作者:そうだな。今回本格的に探索したわけだろ?その時に初めてその存在に気づいたくらいだ。
助手:なるほど。
作者:まだ問題があって…、どうやってその建物に近づくか…、ちゃんとした通路らしきものが無いんだ。藪を掻き分けて…、途中に棘のある草もあるし…。
助手:それを乗り越えて、目指した廃墟だったんですねぇ。

玄関から廊下

玄関のガラス戸が粉々に粉砕されていましたが、木枠は無事でした。
純和風のありふれた民家のような佇まいですね。

助手:寮って感じじゃないですね。一戸建ての家みたい。
作者:うむ。他の従業員寮とは明らかに造りが違ったね。
助手:ココだけ従業員とは無関係な普通の民家だったんじゃないですか?麓の温泉通りにも旅館とは関係ない民家もありますし。
作者:それはないよ。さっきも言ったように前方にある建物を通らないとこの建物に到達できないからな。

居室の内部

室内も予想通り純和風です。やや荒らされた跡が感じられます。
2部屋がふすまで仕切られていますがなかなかの広さです。
台所です。ここはちょっと粗末な造りに見えました。

作者:結局内部は和室が二部屋と台所とトイレくらい。調度品も少なかったし、ちょっと物足りなかったかな?
助手:それでも一人か二人が住むには充分の広さですね。
作者:ちょっと不可解だったのが、写真を撮り忘れたんだけど、母体のホテルの客室にあった内線用の電話機があったんだ。
助手:それは何を意味するのかな?まさか、ここは離れの客室だったとか…?
作者:オマエは面白い想像をするねぇ。ホテルのパンフレットにはそんな案内は無かったからその想像は非現実的だね。ホテルとこの建物の間のホットラインだったんじゃないかな?だとしたらそれなりに地位が上だった従業員だけが住むことの出来た建物だったんだろう。その建物も今は取り壊されて跡形もなくなった。悲しいね。かつての豪華ホテルも少しずつ忘れ去られていくんだろうな…。

おわり


←メニューに戻る