1-6 美川のサウナと飲食店

作者:いよいよ旅行先のネタが切れて、地元ネタになってしまった・・・
助手:社会人になったら、好きなことなんかできないですね。まったく・・・
作者:まあ、地元ネタでつなぎつつ、遠方のネタに思いを馳せようか・・・
助手:まだこの頃は、先輩の単独探索ですね。

久しぶりの探索はたっぷりの内容!

正面玄関から見た外観。うげげっ、いきなり温泉マーク!これじゃあ
一昔前の連れ込み旅館の雰囲気そのままではないか…。絶句。

インパクト満点の外観。これぞ廃屋、という感じ。正面玄関をのぞくと入場券販売機らしき機械が見えたので
サウナか銭湯らしいと判明。実際看板も「2000円で一日ゆっくりリラックス!」とあったので間違いないようです。
すぐ隣はうどん、丼物、寿司と大きくペイントされた建物がくっついて建っていました。

こ、この外観!ぞくぞくするほど素晴らしい。手書きのヘタクソな温泉マーク、ぶち壊された窓ガラス、
タイヤが外れた軽自動車(作者のマイカーではありません)殺風景な風景に感動。これじゃあお客さんも
来ないと思います、本当に。近場ながら久々に期待できる物件です。

助手:これは、廃屋というより、建物そのもののセンスが問われますね。
作者:やっぱり潰れたところはそれなりのところだ、という代表みたいなところだったな。
助手:潜入の方法は?
作者:サウナの正面玄関は目立ちすぎるから、飲食店側の右隅にある引き戸の入り口に注目した。ここが簡単に開いたんだ。

入ってすぐの館内。廃屋の典型のようなスプレー落書きの窓ガラスがイカス。テーブルやイスはほとんど
撤去されていましたがそれでも大量の調度品がそのまま打ち捨てられていました。み、みじめ…。

店内は結構広く、ずっと奥まで続いていたので期待が持てました。足音を殺して奥に進んでみると…。
えっ?なんだ、この通路は…??

テーブル席の跡らしき空間の次は座敷席が2、3部屋ありました。こう見ると立派そうに見えるけど、
畳がないところもあちこちあるし、窓の障子が破れているのも廃屋のお決まり条件ですね。たしかに
ふすまはまだ綺麗でしたけど。座卓や座布団は一切ありませんでした。

助手:けっこうきれいに見えるんですけど?
作者:甘いよ。ここはたまたま畳が残ってたけど、他はだいたい畳、座卓、座布団とかは消えていたからな。

調理場?らしいところ。ここまで道具が減っていたらもとがどんなレイアウトだったかはまったく想像が
できません。しかし生々しい風景が続いて珍しく冷や汗が流れてきた。何にもない空間のほうが
安心して見てゆけるけど、中途半端に調度品が残っているから余計に不気味でした。

作者:ここが前半で一番不思議だった空間。残されたものが生々しいだろう?
助手:うわっ、不潔な感じ・・・不気味だし・・・嫌な空間ですね、ここは。
作者:他は特に面白いスポットが無かったから、別の部屋に行ったんだ。

寿司のカウンター席兼居酒屋風の部屋もありました。奥の窓ガラスの割れ方と古臭い調度品が
興味をそそる。床に散乱した品物が多くてこれ以上奥には入れませんでした。残念…。

作者:・・・というわけで、通路が奥につづいていたんだ。
助手:いよいよ、サウナのほうですね。今回は、ずいぶんと見ごたえがありますね。

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