1-71 富山県小矢部市の廃?病院


作者:これは記憶から消えつつあった物件だ。完全に忘れてしまう前に公開だ。
助手:おおっ、先輩はあまり病院廃墟には縁がないはずだったんじゃ・・・。
作者:うむ、これは読者からの情報だ。メールが来てたんだ。ただ、ちょっと遠いので決めかねていたのだが・・・
助手:それで?
作者:北陸廃物紀行のダイゾウさんから合同探索の誘いが来たんだ。目的地は岐阜県の神岡鉱山!
助手:ああ、だから通り道だったんですね。
作者:そうだ。ただ、早朝から出発したものの、神岡鉱山の探索にはかなりの時間を要するからここにはそんなに時間をかけられない。
助手:その前に、この物件の場所の特定も難しいですね。
作者:そこはダイゾウさんの軽快なドライブテクニックで助けられた。それでは、写真をどうぞ・・・。

読者からの情報でしたが、真偽がはっきりしなかったため、大きな期待は持てませんでしたが、
メールには所在地がかなり具体的に書かれていたため、探索を決めました。
廃院と思われたこの物件は、移転のため空になった病院の建物で、厳密には廃墟とはいえません。
荒らされた形跡もなく、警備員が常駐していることが判明したため、内部の探索は止めました。

教えられた場所が近づいた頃、周囲が封鎖された敷地が広がっていました。
敷地に入って進んでゆくと、お目当ての建物が見えてきました。

建物には病院の名前がありました。どうやらこの建物で確定です。

助手:うーん、知らないですねぇ。
作者:まあ富山県の物件だし、富山県でも近隣の住民じゃないとこんな情報は得られないだろう。メールをくれた読者に感謝しないとな。

車寄せがあるところへ近づいてみます。

サインペンで手書きながら警備の期間まで書かれておりハッタリとは思えません。

作者:警備員が常駐してる!!
助手:3月の間だけ警備とは、どんな意図があるのかな?
作者:実際に警備があるのかは確認できなかったけど、廃墟によくあるガラス戸破壊とか荒れた感じが皆無だったなぁ。

しかたがないので周囲を見てまわることにします。

建物はやや古ぼけていますが、まったく荒れた感じはありません。

作者:廃墟という感じがしない・・・。
助手:もう使われていないとはいえ、廃墟らしい雰囲気を味わいにきたのなら期待はずれでしょうねぇ。
作者:警備のこともあるし、侵入口を捜すのも気合いが入らなかったね(苦笑)。

大きな煙突のある建物がありました。行ってみましょう。

焼却炉です。ここで何を焼いていたのでしょうか?

謎の箱。中は真っ黒。立ち入り禁止になっています。

酸素ガスの供給装置です。医療施設らしい設備ですね。

今度は笑気ガス。配管は取り外されていました。

助手:生々しい設備ですねぇ。焼却炉って病院に必要とは思えないけど・・・。
作者:何を焼いていたのかはもうわからないな。ガスの供給設備もすごいな。
助手:うわあ、笑気ガスって、さすが病院ですねぇ。
作者:麻酔ガスって屋外から供給してたんだな。手術室の中に置くものだって思ってたな。

今度は窓の外から内部をのぞいてみました。


大きなテーブルがいくつか並ぶ部屋が見えました。


用途がよくわからない部屋がいくつも見えました。

病院の中とは思えない部屋。工具や部品の入った棚が見えます。

作者:中に入れなかったから、窓ガラスにカメラをくっつけて撮った。
助手:あまり病院らしい部屋はありませんね。
作者:うん。病室とかは2階以上にあるのじゃないかな。他の病院でもそんな感じだし・・・。
助手:これでこの物件は終わりですか?
作者:ふふふ、実はな、周囲を見ていたら、なんとドアが開けっ放しのところがあったのだ。
助手:!!! で、入ったのですか?
作者:まあ、ほんの入り口だけって感じで、思い切って入ってみた。あまり奥に入りすぎて、警備員に見つかったら逃げ道はここしかないから無理は禁物だな。
助手:むむむ、相変わらず無茶しますねぇ。
作者:それがね、ほんの少しだけって見渡したらとんでもないことが・・・、

ここが初潜入してから最初に撮った写真。キレイです。廃墟には見えません。

これは!病院でもっとも負のイメージが蓄積した部屋・・・。ドア、開いてますよ・・・。

これが霊安室の内部!?霊安室を想像させるようなモノは見つかりません。

最後に一枚。机の引き出しに見えたモノです。

作者:最後の3枚はダイゾウさんが撮った写真だったと思う。俺はヘタレだから入れなかったし写真にも撮れなかった orz
助手:うわあああああああああああああ!やめてくださいよ、もう・・・
作者:よりによって唯一の潜入口が霊安室につながる通路だったなんて、まるでマンガだな。
助手:これは奥に入る気も失せますね・・・。いや、廃墟フリークならこれしきのことでは・・・?
作者:んー、俺はビビリもあったし、警備の危険もあったし、廃墟らしい建物じゃなかったし。まあここで止めて後悔はなかったよ。

おわり

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