Q&Aコーナー

メールでお問い合わせの多い質問とその回答を載せました。

Q1 廃墟の詳しい場所を教えてください。
A1 一時期は廃墟の所在をデータベース化して公開する計画でしたが、過去にある物件に関して苦情、削除依頼の内容のメールを受け取り(いたずらだったようですが)掲示板にも書き込まれたため、その内容が真実でも嘘でもこの時期に廃墟の所在を公開するのは不適当と考え中止しました。どうしてもその所在を知りたい方はメールにてお問い合わせください。ただしフリーメールでのお問い合わせはお断りします。こちらが公開しているアドレスがフリーメールなのに、不公平じゃないかと思われるでしょうが、webでメールアドレスを公開するリスク(間違いなくスパムが来ます)と事後のトラブル防止のためです。どうかご勘弁ください。また廃屋に潜入する手段に関する内容には一切お答えすることができませんのでご了承ください。

Q2 「廃屋にっぽん周遊」の由来は何ですか?
A2 かつて僕が愛読していたガイドブック「汽車旅にっぽん周遊」(マップルマガジンシリーズ、昭文社)が語源です。自分が旅した地で発見した廃屋、廃墟をなんとなくホームページで公開してみようかな・・・という軽い気持ちでスタートしました。そのとき考えたネーミングです。当時は廃墟専門の内容ではなく、廃屋&旅情というちょっとロマンチックな(笑)構成にする予定だったため、「にっぽん周遊」という言葉を入れました。「廃墟」ではなく「廃屋」である訳は、旅先で撮った写真に一軒家など、小規模な廃墟が多かったためです。まさか現在のように大型物件にトライするとは思っていませんでしたから・・・
なお、宝島社から発刊された「VOWにっぽん温泉」も作者が愛読している書籍の一つです。これは同社で刊行中の「VOW」シリーズの企画版で、日本全国の「ヘンなもの」を地域別に紹介した単行本です。この書籍も当サイトのモデルとなった一冊といってよいでしょう。

Q3 ぶれいく58さんの「58」とは何ですか?
A3 最初は「ぶれいく」というニックネームにしようと考えていたのですが、ちょっと平凡な感じがして、プラス何かを考えていたところ、助手のKatsu君が、おもしろ半分に「58ってつけたらどうですか?有名な汽車、機関車の形式番号ですよ」などと変なことを吹き込まれ、なんとなく「ぶれいく58」に決めたのです。意味がないといえばないかもしれませんが、メジャーになりたいという想いも込められているわけです。

Q4 ここには心霊のコンテンツはないのですか?今後追加する予定は?
A4 作者自身、心霊には全く興味がありません。何もかも否定する「アンチ」ほど強力ではありませんが、心霊を中心とした内容の記事を今後公開する予定は全くありません。しかしながら、廃墟には(残念ながら)必ずといっていいほど心霊の噂が飛び交ってます。例外として、今後公開する廃墟物件で心霊話が切っても切り離せない重要な情報であるならばそんな話題にもちょっと触れることがあるかもしれません。それ以外に、心霊ネタだけの物件(トンネルや墓地など)を公開することはありません。心霊ネタだけのメールのお問い合わせにもお答えすることができませんのでご了承ください。

Q 廃墟探索を依頼したんですが、受けてくれますか?
A 石川県加賀地方のネタなら、所在がはっきりわかれば、探索してもいいと考えています。それ以外の地区の場合、簡単にマイカーで訪問するわけにはいかないので、詳しい所在地が分かって明らかにガセネタではないというものに限り、お知らせください。作者の休暇の日程、目的地へのアクセスが良好であれば、探索に応じようと考えています。探索が成功して、写真が公開できたら、情報提供者の御礼メッセージを一緒に掲載させていただきます。

Q5 廃墟の写真を持っています。投稿したら掲載してくれますか?
A5 以前は投稿を受け付ける数少ない廃墟サイトとして賑わったこともあったのですが、作者自身が持つ未公開物件が膨大な数となってしまいました。公開当初は持ちネタが少なかったため、読者の投稿物件で更新をつなごうという目論見もあったのですが、今は未公開物件の公開が急務ですので、残念ながら投稿の受付を中止することになりました。ご了承願います。

Q6 「廃屋にっぽん周遊」で公開されている廃墟の写真を転載したいのですが?
A6 メールでお問い合わせください。非営利で、他のホームページなどへの転載、サイトの紹介のサンプル画像といった目的で、出典元が「廃屋にっぽん周遊」であることの明記、リンクを付けるという条件であるなら許可しています。できるだけ詳しい内容をお伝えください。過去にも何件かの転載依頼があり、いずれも許可しています。別メディアでの再配布なども同様です。ただし、営利目的とした転載、再配布にはいかなる事情があっても許可できませんのでくれぐれもご注意ください。

Q7 ぶれいく58さんはオフ会参加、テレビ出演はしないんですか?
A7 今までに雑誌への掲載依頼が2件、テレビ出演(インタビューのみ)依頼が1件来たことがあります(作者自身びっくりしています)。雑誌の掲載は条件付許可、テレビ出演はお断りしましたが、いずれもその後の返事はありません。「廃墟ウェブリング」でも宣言しているとおり、原則としてオフ会には参加しない、シークレットユニットとしての活動という位置付けでしたが、同じ地元出身で白雲楼ホテルの探索に協力していただいた北陸廃物紀行のダイゾウさんをはじめ、2002年くらいから自己の廃墟探索の視野を広げる目的で数人の廃墟探索趣味の方とお会いしています。中部地方遠征で石川県の廃墟数件で合同探索した黒魔さん御一行様、私とダイゾウ氏の小曲園探索途中でお会いしたウシロさん御一行様、摩耶観光ホテルの探索に協力していただき、当日お会いした吹雪大樹さん、モテル北陸を目指して遠征、合同探索したokaziさんです。今後は自らオフ会を開いたり、こちらから合同探索を企画することはありませんが、合同探索のお誘いがあった場合、お気に入りの物件で都合が合えば参加しようかなとも考えています。それとは逆に、地元北陸の物件を探索したいと考えている方、お力になれるかもしれません。お問い合わせ頂いて日時など都合が合えば合同探索が実現するかもしれません。

Q8 廃墟探索趣味初心者です。探索は自己責任という認識は心得ております。近所や旅先で廃墟を探していますがなかなか見つかりません。廃墟を見つける「コツ」はありますか?
A8 地元で廃墟を見つけたい場合、移動手段は車(マイカー)の場合がほとんどでしょう。自分で車を運転しているときは、わき見厳禁です。運転中は運転に専念し、廃墟探しは視界に入る部分だけにとどめましょう。車で廃墟探しをする場合は運転手になってくれる人と行動して、自分は廃墟探しに専念すると、外の景色をじっくり見ることができるので廃墟を発見する確率がぐんと高くなります。
複数での探索が無理なら、思い切って徒歩、自転車で探すのも手です。廃墟がありそうなエリアまでは自動車、そこから周辺の探索は徒歩や自転車、と使い分けると小回りの利いた探索ができます。廃墟というものは道無き先に存在することが多々あります。最強の移動手段は実は徒歩なのかもしれません。
旅先の場合、マイカーやレンタカーなど自動車の場合は先述したとおり小回りが効かない上に旅先では地理も詳しくないので道に迷うと大幅な時間のロスになります。駐車する場所を確保する手間もあります。公共の交通機関が不便である以外はおすすめできません。電車やバスを駆使し、目的地ではとにかく「足」で探しましょう。電車やバスでの移動中も絶好の廃墟発見のチャンスです。車窓の様子をしっかり見て、気になる物件を見つけたら最寄りの駅、バス停を覚えておきましょう。作者はこの方法で多数の廃墟を発見し、探索に成功しています。車窓から明らかに廃墟である物件を発見し、予定を変えてでもその物件を訪問したい場合は慌てずに次の駅(バス停)で降り、そこから歩くか、手前の駅(バス停)に戻って歩いた方が早いかどうかを判断します。よほどの過疎地でない限り、近い方の駅から歩けば長くても1時間あれば着くと思います。バス停ならもっと近いでしょう。こうした面倒を恐れずにがんばれば、ネットで公開されていない未知の廃墟に出会えるかもしれません。
こうしたスタイルで廃墟を探す場合、電車やバスの切符をその都度買うのは面倒だし不経済です。シーズン中ならば、学生を中心にすっかりメジャーになった「青春18きっぷ」を利用すれば、全国のJRグループの普通列車に1日、合計5日分乗り放題でリーズナブルです。いろんな乗り物を駆使したい場合、「周遊きっぷ」を使えば指定されたエリアの指定された乗り物を5日間乗り放題で、往復のJR切符も割引になります。路線バスが指定されていれば小回りも利いて便利です。この切符は通年発売されています。作者はこの切符を使って小曲園の遠征に行きました。ちなみにどちらの切符も年齢制限はありません。

ここまでは移動手段について書きましたが、あとは「廃墟がありそうな場所」の見極めですね。ネットで公開されている物件は、先人たちの情報を聞いて「後追いして」訪問したのでなければ、webページの作者がまさに「勘」や「偶然」で発見したものばかりです。ただしいくら「勘」「偶然」とはいっても、その作者が持つ発見までのプロセスを知りたい人もいるでしょうから、私ぶれいく58の経験則をここで書きたいと思います。

★都市部は避けるべし!
都市部に廃墟がまったく無い、とは限りませんが、立地条件が良いので不動産としての価値が高く、建物が廃墟化してもすぐに取り壊されて転用される傾向があります。仮に発見できても警備が厳重な物件が多く人目にも多く触れるので初心者向きではありません。

★郊外の幹線道路から調査を始めるべし!
それでは地方都市の郊外に注目するとしても、まだまだ範囲が広いです。もしそこが初めて訪れた土地ならば、とりあえず幹線道路(1桁、2桁国道など)をまっすぐ走ってみましょう。廃業したレストラン、ドライブイン、ガソリンスタンド、ラブホテルなどがかなりの確率で発見できるはずです。無理に小規模な県道、地方道を探すよりもずっと効率的です。

★観光地の出入り口を念入りに調査すべし!
観光地自体が寂れているならば他サイトでも話題になりますが、まずまず観光客が訪れる中堅クラスの観光地でも、その周辺を調査すれば、観光客を当てこんで建てられたドライブインや旅館などが廃業となって廃墟化した物件にめぐり合うかもしれません。最近のレジャーは、少人数、短期間、近距離の傾向が高まってお土産屋や飲食店、宿泊施設の売上げが伸び悩んでいます。この結果競争が激化し、淘汰された物件があちこちで廃墟化されて残っています。これを狙いましょう。

★過疎地区の調査はハイリスク・ハイリターンと心得よ!
過疎化した集落、閉山した鉱山町などに憧れる廃墟ファンも多いですが、当然立地は遠くてアクセスは悪いです。移動だけで半日、一日を費やすことも当たり前で、時間のロスを必ず背負わねばなりません。そうまでして訪れた場所に満足できるような廃墟群があるかどうかは未知数です。町丸ごと廃墟だった場合は得るものも大きいですが、期待はずれだった場合、時間のロスだけを抱えて探索を終えることになります。

★やっぱり温泉地は定番!
温泉地の様子はその町の取り組み方次第ですが、全般的に見て廃墟化した温泉旅館やお土産屋、飲食店が存在する確率は高いです。高度成長期のレジャーブーム、バブル時代の遺産はどこの温泉地も抱えている問題のようです。かつて多数存在した廃墟はかなり取り壊されましたが、まだまだ全国各地に点在しています。手っ取り早く廃墟を発見するならば、温泉地は絶好の候補地でしょう。しかし、廃墟化した旅館、ホテルに(特に夜間)侵入して騒ぐ人が後を絶たず、温泉地のイメージダウンを危惧した地元の温泉組合がどこも神経質になっています。特にここ数年で警備が厳重になったようです。無理な探索は慎みましょう。

★廃線跡を辿ると思わぬ収穫が!?
鉄道が廃線となった地区は、かつては沿線住民も多く鉄道の需要が高かったものの、過疎化が進んだり、自動車道が整備されたなどで鉄道を利用する人が少なくなったところがほとんどです。当然鉄道利用客を当てこんだ商店や旅館も廃止の影響を大きく受けます。こうした廃業物件が廃線沿線に見つかることがあります。これを狙うのも一つの手です。特に行き止まりの路線の終着駅周辺は鉄道があった時代に比べて寂れていることが多いです。

有用な質問があったら、随時追加していきます。質問がありましたら、いつでもどうぞ。