1-102 石川県野々市町の銭湯

幹線国道沿いに建つ銭湯。今流行のスーパー銭湯というヤツです。
地元の人なら知る人ぞ知るいわくつきの物件です。

作者:この物件は知ってるよな?
助手:ああ、ここは・・・いろんな意味で(苦笑)。
作者:開店したころはけっこう繁盛していたと思っていたんだけどなぁ。
助手:問題は廃業?した後ですよね。
作者:うむ。元々は単なる閉鎖物件だったのに、不審火があってから余計に不気味な雰囲気になったから・・・
助手:よくこの物件に潜入できましたね・・・厳重に封鎖されていましたよ?
作者:まあそのへんは運とか、時期とか、いろいろね。とにかく写真を見てくれ。

1.建物の外観

市内の幹線道路を走っていると見かける銭湯の物件です。
一見すると、単なる薄汚れた建物にしか見えませんが・・・

ここもパッと見では平凡な建物に見えますが、
よく見ると窓ガラスが割れているところがあります。

これらは侵入者が破壊したのではなく、
火災発生時に消防が消火のために割ったものだという情報があります。

この割られた窓ガラスの向こうは焼け爛れた世界なのでしょうか?

火災の痕跡がはっきりわかります。
黒い煤と熱によってひん曲がった窓枠がそのままになっています。

作者:場所は金沢市中心部から野々市町に向かう幹線道路沿いだ。
助手:目立ちますよね。
作者:そして不審火の跡だ。まあたぶん放火だろうけど、ひどいことするな。
助手:こんなことが起こるから、なおさら好奇心で侵入する人が集まってくる・・・、先輩も?
作者:ううっ、お、俺は当初は潜入する気なんてなかったんだ。廃墟らしい雰囲気もないしね。
助手:それでも、なぜ?
作者:焼けてしまった建物ってどんなモノかっていう好奇心は確かにあった。あとはタイミングだな。けっこう無理して潜入したんだ。

2.番台周辺

潜入して番台があったらしき場所に到着。いきなりスゴイ焼け跡です。
最近のシステムで、番台はフロント形式だったようです。

想像以上の惨状でした。すべて真っ黒焦げです。

壁紙が燃え、ブロック壁がむき出しになっています。

番台周辺のロビーと思われる空間です。
ゲーム機が完全に焼けています。

例によってコインボックスが開けられています。

筐体は金属部分を除いて炭か灰と化しています。もったいない・・・

自動販売機もこんな感じでした。

この窓を破って消火したものと思われます。

作者:潜入口近くの画像がありませんが、素早く潜り込むために写真を撮る余裕がありませんでした。ご了承ください。
助手:脱出のときも大変ですね。外はすぐに交通量が多い道路ですからね。

3.娯楽室(マージャンルーム?)

夕暮れが迫ってきました。さらに室内は暗くなってゆきます。
この部屋は麻雀卓がありました。マージャンルームだったようです。

明かりが無い上に壁や窓が煤で黒く汚れているために
さらに暗く感じます。うかつにフラッシュは使えないので
暗いまま撮影、画像処理ソフトでなんとか明るく補正しました。

この部屋は火元ではなかったらしく、燃えたものは見つかりませんでした。

黒く煤けている以外はあまり荒らされていませんでした。
しかし火事の影響はかなり多く受けていました。

4.休憩、仮眠室

さらに奥に進むと、カーテンで仕切られた部屋がありました。毛布がたくさんあります。
娯楽室に比べて、火事の影響は少ないようです。
この部屋も暗いので、この一枚だけ思い切ってフラッシュ撮影。

一人がけの椅子やテーブルが多く並べられていました。
どうやら利用客が休憩する部屋だったようです。

この部屋もあまり荒らされていません。まだまだ使えそうです。

窓が開け放たれていました。夕暮れの空が見えます。

助手:荒れているというか、煤でスゴイことになっていますね(苦笑)。
作者:一度でも火事に遭った建物が再利用できないのは、水と煤が取り除けないからって言うくらいだからな。
助手:マージャンルームはあまり荒らされていないですね。
作者:麻雀卓のほかにはこれといってモノが無いからかな。黒く煤けていなければまだまだ使えそうだ。
助手:ゲーム機とか自販機とか、モッタイナイですねぇ。資産として生かせないのか・・・
作者:通常ならばレンタル元に返却しなくてはいけないはずだけどね。

次はいよいよ浴室に潜入します→


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