2004年春、北陸廃物紀行のダイゾウ氏と合同で探索した物件です。
作者:ううむ、この探索もすでに4年が経っているなぁ。
助手:倶利伽羅峠ですか。渋いですね。
作者:典型的な峠の田舎町。こういう地域は廃屋を発見する確率が高い。
助手:で、発見したと(苦笑)。
作者:うん。でも廃屋は他の現役の民家と並んで建っていることがあるから探索は難しい。
助手:傍から見れば泥棒ですからねぇ。
作者:ところがこの廃屋は集落からちょっと離れた、線路脇に建っていたので見ることが出来た。しかし畑で作業をしている人がきになる…。
助手:それでも探索を決行した先輩に乾杯ですね(笑)。
作者:ここは小さい家だ。さっと紹介するぞ。
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JR北陸本線の線路から近い場所にこの廃屋は建っていました。 しかしながら、電車はここからかなり高い位置を走っているため、 電車の車窓からこの廃屋を視認するのはおそらく不可能でしょう。 |
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小さい家ですが、一応二階建てだったようです。 しかし、かなり自然崩壊が進んでいて近づくのは危険です。 危険を承知で、少しずつ近づいてみます。 |
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季節は春。梅のような花が綺麗に咲いていました。 背後に見える廃屋と妙にマッチしています。 |
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井戸か?かまどか?レンガで組まれた謎の構造物。 |
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別室の倉庫のような部屋には残念ながら近づけませんでした。 |
作者:朽ち方がスゴイねぇ。
助手:地元ヤンキーたちの荒らし行為ではなさそうですね。
作者:ここで暴れたら付近住民にすぐに知られてしまうからね。
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そっと内部に潜入。いつ崩壊するかわからない家のため、緊張感満点。 外部の壁、戸、窓が派手に破壊されて開放していましたが、 部屋の中にはかなりモノが残ったままでした。 |
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天井がブチ抜け、屋根も崩壊していました。 この地域も雪の多く降る場所。雪害は避けられません。 |
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昔ながらの壁材。朽ちてボロボロになっています。 右の柱には小さなシールがたくさん見えます。 |
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けっこう立派な襖がそのまま残っていました。 南側の壁や窓は跡形もありません。 |
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散乱しているのはおそらく布団カバーかシーツだと思います。 右上に見えるのは綿だけになった布団です。 |
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石油ストーブに絡まった布団。火事になるよ! って、もう廃墟になったから関係ないですね。 |
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残されているのは布団類が多いです。 |
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まだ状態が良い障子戸。 右の壁に貼られたアイドルのブロマイド?は誰でしょう? |
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窓ガラスが残っている窓もありました。 |
作者:今回は珍しく俺がダイゾウさんを案内しての探索。うまくいってよかった。
助手:これだけ潜入できれば上等ですよ(苦笑)。相変わらず無茶しますね。
作者:ここは危険だったな。ちょっと建物を揺らしただけで倒壊しそうだ(苦笑)。
助手:廃墟マニアにとって、廃墟で倒壊に巻き込まれて死ぬのは本望では?・・・いやいや、不謹慎ですね。
作者:廃墟探検に危険は付き物だ。まあこんな無茶できるのも若いうちだけだな。
おわり