1-120 唐津の廃ホテル

まさかの追悼公開となった九州の王道物件の続きです。

作者:さあ2006年の廃墟探索で目玉になった物件の続きだ。
助手:ああ、年末に取り壊しになった廃ホテルですね。外観だけでも大迫力ですよ。
作者:俺はそれだけじゃ満足しない。やっぱり中を見ないと。
助手:んー、それでも今回の写真はまだ外ですね。
作者:いつもの俺ならば、目標の廃墟を見つけたら、外観の写真は後回しにして内部の潜入に全力を注ぐんだ。
助手:まあいつまでも周囲をうろうろしていたら怪しまれますからねぇ。
作者:そうだよ。だから速やかに内部に潜入、満足するまで写真を撮ってから外に出て、あとはゆっくりと外観の撮影(笑)。
助手:それなのに今回の物件は外で粘りますね。
作者:この物件は建物ももちろん、付帯設備のプールもなかなかいい味を出してるんだ。そしてこのプールは一応建物に隣接してるけど、敷地が一段低い位置にあるんだ。だからホテル周辺には柵があるけど、プールに面したところには柵がなくて、海岸側の細い道から誰でも入れる。
助手:うむむ、すでに解体されたから解説もいつもより増して具体的ですねぇ。
作者:だからプールの様子を先にカメラに収めた。天気が気になってねぇ、外の写真を先に撮っておきたかったということもある。
助手:それでは、今回は付帯設備のプールの写真ですね。

(ここからは、調査中のやり取りと、編集時の会話が混在しています。ご了承下さい)

このホテルのもうひとつの見所が、このプールです。
南国らしい植物に囲まれて、静かに眠り続けてきたプール…。
競泳用のつくりとは違い、あくまでも遊泳向けに造られたプールのようです。

作者:うーん、廃墟美だねぇ。現代っぽくない懐かしい造りで味がある!
助手:なかなか立派な造りですね。確かに現代の派手なデザインにはない味がありますね。昭和のリゾートみたいな…。
作者:ここはあまり侵入者による破壊行為が見られないのもポイントが高いね。ただし落書きが幾つか見つかるけど。

このプールで一番目立つ存在はやっぱりこの滑り台でしょう。

作者:唯一の遊具らしい設備はこの滑り台だな。これでも当時のプールならば贅沢な装備だったんだろうな。
助手:シンプルな直線の滑り台ですね。僕もガキのころ近所のプールにあったこんな滑り台が楽しみだったなぁ。
作者:ふふふ、その公衆プールは俺も知ってるぞ。あとからウォータースライダーも新設されて豪華になったよな。
助手:思いがけず地元のネタで盛り上がりますね(笑)。
作者:それじゃ滑り台の様子をもうちょっと詳しく紹介するぞ。

滑り台のアップ写真です。朽ちずに残っているのが意外ですね。
滑り台の上からプールを見下ろしてみました。けっこう傾斜が急かも!?

作者:白い滑り台は石造りだった。これがプラスチックならば劣化して朽ちてしまっていただろうな。
助手:先輩、上に登ったんですか…。ここから滑り降りていたら神になれたのに(ニヤニヤ)。
作者:無茶言うなよ!この写真を見たら滑降が不可能なくらい見りゃわかるだろ!
助手:わかってますよ、ジョークですよ。石造りならば磨かないと復活はできないでしょうね。ザラザラしていたら、お尻が(苦笑)。

シャワー設備の残骸を発見!!

作者:シャワーの設備もちゃんとあったぞ。
助手:いい味出していますねぇ。でも、なぜか屋外?
作者:うん。屋根らしきものはなかった。それらしき跡もなかったから、このまま野ざらしだった可能性が高い。
助手:さっきまでの写真で屋根のある建物がいくつかありましたよね?その中は…。
作者:それじゃ、それらの写真を紹介するぞ。

プール周辺にはいくつか建物がありましたが、中央にある一番大きな建物はこれ。
奥の空間に椅子が集められているのが見えます。
建物の内部は、ほぼ予想通り、トイレなどの設備がありました。

作者:建物前に見える神社の鳥居のようなモノも、シャワーだったみたいだ。
助手:こうしてみると、やっぱり廃墟ですね。除草とかして、キレイな水を張り直せば、現役のころに見えるかも?
作者:うん。もともとの造りが良かったから、簡単に復活できたかもしれないね。このプールも解体されたのは、本当に残念だ。
助手:内部の写真が1枚しかないのはなぜですか?
作者:やっぱりホテルの内部が気になってね。中をちょっとのぞいてトイレが見えたから、もうそれ以上撮る気力がなくなったんだ。
助手:それではいよいよ次回はホテルの内部ですね。

次回は、ホテルの内部を紹介します。潜入は実現するのでしょうか?

ホテルの内部へ潜入!


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