片山津のホテル、完結編（とりあえず）

さらに、客室の様子をお届けします。

作者：まだまだ写真を撮るぞ！今回は最大の探索になりそうだな！
助手：やっぱり僕がいっしょだと探索が楽ですか？
作者：楽と言うか、安心できるな。単独の探索ほど怖いものはないぞ・・・

大きな飛行船型のルームランプ、天井には天窓、天窓にはまだ真新しいカーテン。ここを見る限りは現役の部屋。

作者：ここの部屋だけは天窓があるぞ。カーテンが掛かっていてよくわからない・・・Katsu、開けてくれ。
助手：はあ・・・でも、これは手が届きませんよ。
作者：だめか・・・まあ、特に変な仕掛けはなさそうだけど・・・

ごく普通のバスルームに見えるかもしれないけど、ほとんどのバスルームはガラス張りで部屋から丸見えでした。

さっきの円形ベッドの部屋はバスタブまで円形。かえって狭く感じてしまいます。

作者：ラブホテルだから当然だけど、風呂もあるんだな。
助手：それもビジネスホテルのような決まり決まったユニットバスなんかじゃないです、部屋から丸見え・・・
作者：まあ、カップル利用が前提だからな。一緒に入れば関係ないから・・・
助手：あまり、汚れていませんね。ちょっとうらやましいですね。ウチの実家の風呂場より広くて快適みたいだなあ。
作者：でもなあ、今すぐここで風呂に入れ、と言われたらイヤだな。
助手：そりゃそうでしょう。所詮はラブホテル、どんな使われ方していたかわかりませんよ。

作者：風呂も部屋ごとに違うから、たくさん撮っておこう、（カシャカシャカシャ・・・）ん？・・・あ・・・おい、Katsu・・・
助手：なんですか？
作者：ひ、引き上げるぞ・・・
助手：あれ？まだ１階とか探索してないですよ・・・どうしたんですか？
作者：とにかく、引き上げるぞ・・・（冷や汗）
助手：本当にいいんですか？ここへは２度と来ないのに・・・後悔しますよ、ゼッタイ。
作者：じ、実はな・・・（照れ笑いに変わってる）
助手：？？？
作者：デジカメのメモリーがいっぱいになったんだ（苦笑）前に撮ったデータが残っていたから、予想より早く終わってしまった・・・
助手：ありゃ！（びっくりはしているが、もう帰れると思ったのか安堵の表情）
作者：うーん、大きな物件だからな・・・再訪の余地があるな。
助手：じ、次回はえ、遠慮させてもらいます・・・
作者：・・・まあいいか、まだ予定すら組めないもんな。

（編集を終えて）

作者：今回は外観と客室内だけになったけど、初探索の感想はどうだい？
助手：やっぱり緊張しますよー。誰にも見られていない、とは思っても最悪の展開をどうしても想像してしまいます。
作者：それは俺も一緒だよ。だから二人いれば少しはリラックスできるかも、と思ってな・・・
助手：でも先輩、外観のわりに室内があまり荒らされていなかったですね。
作者：うむ、確かに普通、廃屋はヤンキーやホームレスの巣になって、すぐに荒らされてしまうからな。自然に還るより先に人間の手によって荒らされてしまうんだ。
助手：この物件はまだそんな連中の餌食になっていないのかな？
作者：おそらくそうだろう・・・すでに侵入されているなら、かすかな生活臭みたいなものが感じられると思うけど、そんな感じはなかったね。
助手：このままそっとしておけば、自然と朽ちてゆきますね。
作者：不心得者の仕業でこの物件が破壊されたり、燃やされたりしないのを祈るだけだな。今なら警備も手薄だし・・・

（とりあえず）おわり

後半の探索はこちらから

作者単独による再訪が実現しました。
ひきつづき、ホテル探索をお楽しみください。

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