作者:いつも廃屋探索で苦しむのは潜入口の確保だ。でもここは違ったぞ。ヤンキー連中ご一行がキレイに壊してくれていたから、正面入り口から潜入オッケーだった。小曲園とは正反対、これはよかった。
助手:うわあ、自動ドアなんか原型がないですねえ。見事なまでの破壊ぶり。これなら楽に入れたでしょう。
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正面入り口は徹底的に破壊されていました。さぞ爽快だったことでしょう。 |
作者:入ってすぐのところはカウンターらしきものがあるだけでこれといって見どころはなし。
助手:この段階じゃ、まだどんな建物か分かりませんね?
作者:まあ、公民館じゃないだろう…。資料館か娯楽施設みたいな所じゃないかと思っていたけど…。
助手:おっ、まだ続きがあるらしいですね、これはちょっと期待できますねえ。
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入ってまず目に付くのがこのカウンター。奥にはすごい光景が… |
助手:カウンターから見える奥の様子がすさまじいですね。すごい破壊工作じゃないですか。
作者:ここは間違いなく人的被害があった廃屋だな。明らかに人の手で破壊されている。
助手:外観からは想像できなかったけど、木造なんですか?
作者:柱や梁は木でできていたな。全体的な感じは和風なんだ。ちなみに下の写真は金庫だ。
助手:いよいよ客商売の建物で決まりそうですね。しかし入り口にいきなり置いてあるというのは…
作者:まあ、変だよな。
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カウンター裏にあった金庫。もちろん中身はからっぽ。 |
作者:さあ、いよいよ奥に進むぞ。
助手:広い部屋ですね…
作者:いや、違う。2枚目の写真をよく見ろ。これはいくつかの部屋で分かれていて、壁が消えた感じだぞ。
助手:あ!確かに、壁が壊された痕跡がある!ひどいですね、こりゃ。
作者:15畳くらいの和室だったと想像できる。壁やふすまはもうほとんど消えてしまっていたな。押入れみたいな空間もあったけど、やはりふすまは残っていなかった。すごい破壊ぶりだぞ、4、5部屋あった空間が一つになっていたからな。
助手:さらに、ひどく散らかっていますね、何です?これ?材木じゃないですか?
作者:あたりー。この建物の使い道は材木(廃材でしょうけど)置き場みたいだった。広い部屋には必ず発見できたからな。
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奥の部屋。壁は蹴り飛ばしたのか、叩き壊したのか、凄惨な姿でした。 |
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広く見える部屋ですが、仕切られていた壁やふすまが壊されていたのです。 |
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床が抜けていたところも。じゅうたんや板で気づきにくいぞ、あぶないあぶない。 |
助手:危なかったですね、このブービートラップは…。
作者:このじゅうたんと板の具合が素晴らしいな。誰かが本気で仕掛けヤツじゃないかと思ったぞ。
助手:下の写真は…浴室ですか?
作者:うん、これで大体どんな建物だったかは想像がつくな。
助手:国民宿舎みたいなところだったんでしょうね。
作者:同感だな。高級旅館とかホテルみたいなもんじゃなくて、ユースホステルというか、公共の宿みたいな…安宿だったんだろう、たぶん。
助手:むむむ、外観じゃ想像できませんねえ。
作者:さっき見てきた部屋は客室だったようだな。
助手:そういえば、同じような間取りに見えましたね。
作者:ところで、この浴室の写真を撮っていたらびっくり!いきなり窓の外に自転車に乗った中学生くらいの女の子が!しかも一瞬目が合ったような気が…
助手:先輩、まずいですよー。
作者:それでも不審に思わなかったのか、そのまま去っていった。もう冷や汗ものだよ。
助手:昼間の潜入なら、そう怪しまれないのかなあ。
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左右対称に男性浴場、女性浴場がありました。打ち捨てられた自転車が… |
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それとは別に小さな浴室が。従業員専用だったのでしょうか。 |
とまあ、不心得者の破壊ぶりには徹底したものがありました。
窓ガラスを割っただけじゃ物足りなくなったのか、壁を叩き壊す荒行まで実行したようでした。結局客室だったと思われる和室は、各部屋の仕切りとなっていた壁があらかた壊されていたので最初は大広間かなと勘違いしたくらいでした。押入れらしき空間もふすまが消えていて面影なし。後から持ち込んできたと思われる材木が部屋の床を占領していました。窓は相変わらずで、客室だったらしい部屋の窓はすでにガラスが消えていて、窓枠すら残っていない部屋も…。窓際にはカーテンレールだけ残っていて、どうやら窓ガラスを割った後、ご丁寧に窓のカーテンまで引きちぎったようです。障子なんかも枠から外されて、床に打ち捨ててありました。障子紙は?言うまでもありませんね。とにかく、破壊工作者(笑)の執念みたいなものを感じる廃屋でした。
写真には残しませんでしたが、侵入者がいる証として、部屋のあちこちに、タバコの吸殻や缶ジュースの空き缶、カップめんの容器が散乱していました。まさかここに住み着いてる奴はいないでしょうから、やはりヤンキー連中がたむろす集会場になってるんでしょう。奴らは夜行性でしょうが、ここは全く明かりがありません。皆さんがここを訪れる場合は、できるだけ夜間は避けたほうが安全と思われます。(落とし穴もありましたし、笑)
作者:今回はここまで。実際はもっと奥まで探索したから、次回は奥の様子を紹介するぞ。
助手:うーん、客室は見たし、浴室、後は何かな…?
作者:まあ、いろいろ想像しながら、次回更新を待ってろ。
助手:うわあ、気になる、気になる!
相互リンクを組んでおります栗原さんから、5月に訪問した時の写真を頂きました。ありがとうございました。
僕だけのオリジナル物件かなと思っていましたが、かなりの人が知っていたそうで、皆さん、さすがですね。