作者:さあ新年最初の更新だ(編集は昨年末)。リクエストがあったから優先して、な。
助手:湯涌にあった廃墟群ですね。
作者:白雲楼ホテルが廃業となって無人化した寮の廃墟だな。ダイゾウさんと探索した。
助手:ホテル本体なら興味があるけど、従業員寮なんて見てもしょうがないでしょ。
作者:文句を言うな。リクエストがあるということは、それなりに注目されているんだよ。
助手:廃墟マニアたちの間だけでしょ?
作者:まあ、そうだが(苦笑)。
助手:これらは僕のコメント無しって方向で。
作者:わかった・・・。俺が解説するよ。
廃墟ファンを大いに魅了した白雲楼ホテル。それに付随して多数の従業員寮が建てられました。
先行公開している湯涌のアパートや湯涌の廃屋もこれらの施設の一つでした。
白雲楼ホテル本体の解体が決まった時にほぼ同時に取り壊されました。跡地は更地となっています。
ダイゾウさんの北陸廃物紀行でも詳細なレポートが公開されているので合わせてご覧ください。
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白雲楼ホテルの正面玄関につながる坂道を登っている途中に 草に埋もれつつある朽ちかけの長屋が見えました。 |
この廃墟は白雲楼ホテル本体の新館側の玄関に近い場所に建っていました。
本館側の玄関につながる上り坂のちょうど中間地点にあたります。
正面にガレージがありました。シャッターなどは無く、簡単に潜入できました。
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ガレージの内部に潜入。いくつかの廃棄物が残されていたものの、 特に荒れた感じはなく、タイル張りの壁があったりなかったりとチグハグな内装でした。 |
ガレージに入ると、左側に長屋につながる通路がありました。
先行公開した湯涌の廃屋に辿り着くには、右側の抜け道から獣道を進まなくてはなりませんでした。
おそらく昔は奥の廃屋しかなく(離れの客室だった可能性もある)、後にこの長屋が増築されたものと考えられます。
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狭い通路です。左右に部屋の引き戸が並んでいます。 突き当たりのガラス戸を開けると、隣に建つ寮の玄関に接続しています。 |
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この部屋は比較的保存状態が良かったです。片付いています。 |
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この部屋は片付いてはいるものの、畳が腐って床が抜けていました。 |
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電気コタツや電灯がそのまま残された部屋。 こちらは道路側に面した部屋です。 |
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山側に面した部屋は、日当たりが悪く湿気が多いためか、 畳が腐っていたり、この部屋のように床が苔で覆われていました。 |
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この部屋の電灯は裸電球でした。侘しい・・・。 |
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道路に面した部屋は保存状態は良いものの、この部屋は いろいろなモノがそのまま残されていました。 |
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もうグチャグチャです。 |
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この部屋も苔で覆われようとしていました。 |
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湿気でブヨブヨにふやけた壁紙が不気味でした。 |
この物件は誰でも難なく潜入できるにもかかわらず、お目当てのホテル本体がすぐ近くにあるためでしょうか、
あまり荒らされた痕跡はありませんでした。代わりに放置されて自然に晒された結果、ゆっくりと自然崩壊が進んで、
廃墟らしい光景があちこちで見られました。ホテル本体の解体と同時に、ひっそりと姿を消しました。
おわり