作者:ああ、リクエストがあった湯涌温泉の廃墟で、最後の物件を忘れていたよ(汗)。
助手:写真はずっと前から受け取っているし、あとは先輩のコメントだけ…
作者:いやいやいや(汗)。2009年にも探索したのだから、それも加えてだ。
助手:・・・。了解しました。
作者:あれ?最初に探索したときの写真、やけに少なくないか?
助手:え?先輩から受け取ったのはこれだけですよ。
作者:おかしいなあ。けっこう撮ったつもりだったのに。まあ、2009年の写真で補足しておこう。
廃墟ファンを大いに魅了した白雲楼ホテル。それに付随して多数の従業員寮が建てられました。
先行公開している湯涌のアパートや湯涌の廃屋もこれらの施設の一つでした。
白雲楼ホテル本体の解体が決まった時にも解体されることはなく、現在も廃墟のままで存在しています。
注意!!現在でも警察などによる見回り警備が実施されております。探索は自己責任ですが付近住民に迷惑をかけないようにしましょう。
当サイトでは、ホテル解体前の2002年、2005年と解体後の2007年、2009年の計4回訪れています。
写真は2009年のものを除き、時期が混在して紹介してあります。ご了承ください。
ダイゾウさんの北陸廃物紀行では初期の探索内容が公開されていますので合わせてどうぞ。
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道路から伸びる未舗装の道を進むと手前に見えてくる建物です。 RC3階建て、ぱっと見は古めの公団住宅に見えます。 薄汚れていますが、造り自体はまだしっかりしていて周辺を整備すればまだまだ住めそうです。 |
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1階のベランダです。網戸も備えていましたが、外されていました。 ここに来た不心得者の仕業でしょう、投石でガラス戸が割られていました。 |
この廃墟は温泉メイン通りと白雲楼ホテルに向かう上り坂の分岐点から少し上ったところにある未舗装道路を進んだ場所にあります。
山の斜面にある平坦な敷地に、この廃墟を含めて二棟の建物が建っています。
すぐ隣にはプレハブ2階建ての従業員寮があり、どちらもホテルが廃業してから無人となり、廃墟化しました。
放置されてから年月が経つにつれて周辺を雑草に覆われるようになり、近づくことが困難になってきました。
こうした状況から、地元ヤンキー連中の溜まり場になっていたこの場所も、次第に敬遠されるようになってきたようです。
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ベランダに面した部屋はダイニングキッチンになっていました。 やはりガラス戸は投石で割られたらしく、床に破片が散乱していました。 |
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この部屋もガラスが割られていました。 ガラスが割れた部屋は廃墟らしく映りますが、人為的に割られたものは やはり気分が良いものではありませんね。 |
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2005年に再訪した時の写真です。 別の部屋ですが、ガラスの破片がさらに増えているように感じました。 |
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年月が経つごとに草木が伸びてきて、破壊された部屋を埋め尽くそうとします。 |
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この部屋は、ガラス破壊には巻き込まれていないようですが、 床が白い粉で汚れていました。部屋中に撒かれた消火器の粉末です。 放火行為と対照的ですが、本人は遊びのつもりでも、非常に危険な行為です。 古くなった消火器が爆発する事故がたびたび発生しています。止めましょう。 |
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この部屋のダイニングキッチンには、食器が残されていました。 |
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ダイニングのテーブルなども残されていました。 ちょっとレトロな雰囲気がしますね。 |
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ダイニングキッチンの隣は、続き間で部屋がありました。 リビングとして使われていたようです。 壁にはシールの痕があちこちにありました。 |
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玄関側の部屋です。ここは子供部屋だったみたいです。 |
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写真が不鮮明ですいません。壁には落書きがたくさん見つかりました。 侵入者の仕業ではなく、ここに住んでいた子供が残したもののようです。 |
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草木が伸びてきて、窓を覆い尽くしています。 この廃墟群も、夏に来たら近づけないほどになってきました。 |
こちらの物件は公団住宅に良くある造りで、Part3で紹介した寮とは対照的に頑丈な造りになっています。
玄関の扉も鉄製の重厚なもので、半数くらいの扉には鍵がかかっていました。Part3で紹介した寮では侵入者が木製の扉を突き破って強引に開けていましたが、こちらの物件ではそれは不可能で、鍵のかかっているところは無人化してから全く手が付いていないものと思われます。
廃屋にっぽん周遊ではリクエストを受けて2009年1月にこの地を再訪しました。草木もこの時期は枯れており、建物の全景を見れるほどに展望が開けていました。次のページではその時の写真を紹介したいと思います。