作者:これもかなり遅れた感が強いが粟津温泉を探索したときに見つけた小物件をまとめて公開するぞ。
助手:新聞で「ホテルはし○と」が経営破たんしたという記事を見た時はびっくりしましたねぇ。
作者:あのころはひどかったな。「ホテル雲○」も経営者が逃げたんだっけ?
助手:そんなニュースもありましたね。ところで、今回も大掛かりな潜入は無しですね?
作者:うん。今回は短い時間で多くの物件を見たいという希望に合わせたのだ。潜入を前提としている廃墟マニアには物足りない感があるけど、この温泉街も県外資本の企業が廃業したホテルを次々と買い取ってリニューアルオープンさせてるから、当時の寂れた様子から様変わりしてるし、この写真は今後貴重な資料になるかもしれないぞ。
助手:粟津は那谷寺やゆのくにの森(テーマパーク)が近いし、老若男女が楽しめますから。安く温泉を楽しめるのは今のレジャースタイルに合っていますね。
作者:このまま良い感じで活性化できたらいいな。
今回は、北陸廃物紀行のダイゾウ氏、廃墟伝説の黒魔氏、MUHAのWebサイトのMUHATYU氏、他合同探索希望者との合同探索となりました。廃屋にっぽん周遊では最多人数での探索となりました。
粟津温泉は、数ある加賀温泉郷の中でも最も古い歴史を持つ温泉地です。
特に法師という温泉旅館は、現役の宿泊施設としては、世界最古(もちろん日本でも最古)と言われており、実に1300年もの歴史を誇っています。現在も粟津温泉の看板旅館として営業しています。
この温泉町も観光客の大量誘致を見込んで多くの温泉旅館が建てられ、一時は片山津温泉と同様に歓楽温泉街として賑わいました。
しかし現在は肥大化した施設を維持するだけの宿泊客を誘致できず、数件の温泉旅館が廃業に追い込まれました。地元の人がまさかと思うくらいの有名温泉旅館も廃業になっています。一部ホテルの建物は侵入者によって荒らされ、そんな荒廃した温泉街を敬遠してさらに宿泊客が減少して…という悪循環に陥りました。
こうした状況は旧態然としたシステムを全面的に見直し、徹底した合理化を進めた新システムの宿泊施設が一定の評価を得て温泉街は少しづつ活気を取り戻しつつあります。しかし、こうした後継の温泉旅館は県外資本のものばかりで、地元の人間である僕としては手放しで喜べないところもあります。今後は小松市や石川県が本気で温泉街の活性化に取り組む必要があるでしょう。
未調査のため現在の状態は不明。どこかの企業が買い取ったという情報があったかも?
粟津温泉の中では結構メジャーだった温泉旅館でした。 |
突然経営破たんのニュースがあり、地元民を驚かせました。 |
保存状態は良さそうですが、こうした建物はメンテナンスを怠ると すぐに劣化が進んでしまいます。 |
手遅れになる前に再活用して欲しいものです。 |
去就は不明
温泉街のほぼ中央に位置する温泉旅館です。 すでに営業を止めていました。 |
建て増しの痕跡はなさそうですが、殺風景な外観です。 |
屋号が書かれた看板が見えますが、読めません…。 |
チープな螺旋階段が泣かせます。 |
去就は不明。管理物件です。
温泉街からちょっと離れた場所にあった温泉旅館も 廃業して放置されていました。 周辺の荒れた風景が廃墟らしさを醸し出しています。 |
ホテル前の広場は草で覆われつつあります。 廃車が数台放置してありました。 |
正面玄関に至る通路も植物の魔の手が及んでいました。 写真は振り向いて撮ったものです。 |
なんとフォルクスワーゲン(?)も廃車と化していました。 前面部を除いて草に覆われている姿も異様でした。 |
別のアングルから建物を撮ってみました。 遠目で見るだけではまだキレイに感じます。 |
建物に近づいてみました。 もし潜入できるような物件であれば、そこそこ見ごたえがありそうです。 |
ここが正面玄関のようです。 |
うーん、立ち入り禁止の張り紙があり、もちろん扉は開きません。 草はボウボウですが、それなりに管理が行き届いているように感じました。 残念ながら潜入は見合わせました。 |
テラスの部分です。けっこう洒落た造りですね。 |
VOW物件です(笑)。
温泉街のほぼ中央に粟津温泉の源泉があります。 なんとここにゴミを捨てると祟られてしまいます!! |
助手:数だけでいえば片山津温泉よりはマシなようですね。
作者:粟津には法師をはじめとする堅実な宿が数件あるのが強みかな。まあはし○とや雲○の件があるけれど…。
助手:ここに載っていない物件のいくつかがリニューアルされたんですね?
作者:そうだ。湯快リゾートグループと、亀の井ホテルグループだな。どちらも県外資本で、1泊2食で1万円未満の低価格がウリだ。
助手:廃業してからすぐに救済するのが大事ですね。建物が老朽化する前に…。
作者:既存の建物があまりに大きすぎると持て余しそうだけどな。
助手:最後の物件は・・・一番廃墟らしい外観ですね。でも、建物自体は荒れていませんね。
作者:この廃墟は温泉街からちょっと離れた場所に建っている。周辺は空き地が多いし、だから地元ヤンキー共の溜まり場になりやすい条件なんだ。それでもこれだけ荒らされずに維持できているということは…??
助手:巡回警備がある?それとも誰かが常駐してる?
作者:確証はないけどその可能性があるから潜入しなかった。合同探索後も再訪するチャンスがあったけれども、その時も探索していない。
助手:なるほど。ところで最後の写真は…(苦笑)。
作者:ゴミを捨てて祟られたらかなわないなぁ(苦笑)。本家VOWでも”ゴミを捨てるな”看板だけで一つのジャンルが築けそうなくらい数が多いからな。
おわり