1-69 石川県加賀市山代温泉の廃墟群

こちらも急速な変貌を遂げる山代温泉ゾーンのネタです。

作者:これもかなり遅れた感が強いが粟津温泉を探索したときに見つけた小物件をまとめて公開するぞ。
助手:僕の中では一番なじみが薄い温泉地ですね。一度だけ忘年会の宴会でココを利用したことがあります。
作者:それでも加賀温泉郷の中では一番メジャーな存在だけどな。地元の人から見れば、どの温泉も似たり寄ったりだから…。
助手:地元の人は、温泉よりも大勢でワイワイ騒ぐ場所として考えていますね。

この温泉地には大きく分けて2002年と2006年の2回探索を実施しました。
2002年の探索では、北陸廃物紀行のダイゾウ氏、廃墟伝説の黒魔氏、MUHAのWebサイトのMUHATYU氏、他合同探索希望者との合同探索となりました。廃屋にっぽん周遊では最多人数での探索となりました。
2006年には未探索地区を補完する目的で、ダイゾウ氏と二人で合同探索を実施しました。

山代温泉は、数ある加賀温泉郷の中でも最大の湯量を誇る温泉です。点在する温泉地の中ではほぼ中央に位置して、他の温泉地への中継地点としても機能する要所にあります。
この温泉地も、片山津や粟津温泉などと同様、利用客の減少により多くの温泉旅館が廃業に追い込まれました。

1.江戸小町 ○ふうせん

京都府の民間会社「湯快リゾート」が土地建物を買い取り、「彩朝楽」として営業を再開しています。

大きな旅館です。ぱっと見はマンションみたいです。

建物ギリギリの位置に塀があります。建ぺい率は100%近そうです。

保存状態は良さそうですが、こうした建物はメンテナンスを怠ると
すぐに劣化が進んでしまいます。

ピンク色の外装。少々趣味が悪いように思いますが、目立ちます。

ここが正面入り口のようです。

加賀にあるのに「江戸小町」。経営元が東京にあったのでしょうか?

倒産物件名物の裁判所の告知書です。はがれないように
赤いテープでしっかり貼り付けてありました。

立ち入り禁止の黄色いテープ。現役の時は、ここから温泉が流れていたのでしょう。
復活した現在では、再び流れているのでしょうか?

2.ホテル○惣久楽々荘

去就は不明

温泉旅館が密集する場所にあります。すでに営業を止めていました。
なんとも貧弱な玄関前広場です。

手前の瓦屋根の家は当該物件ではありません。奥の2棟です。
壁の色が違います。典型的な建て増し構造です。

3.ホテルいづ○ら

去就は不明。管理物件です。

正面入り口周辺の歩道です。敷地内の植木が道路にはみ出して
危険なせいか、歩道を塞ぐようにフェンスが立てられていました。

正面入り口近くの壁画です。この物件は一時的に破壊された正面玄関が
放置されていて侵入者が後を絶ちませんでした。現在は
板で塞がれ内部に入ることは出来ません。

裏側の敷地(荒れ地)に入り、建物を撮影しました。
保存状態は良好のように見えます。

周辺の敷地では草木が生え放題。客室窓を覆うように木々が茂っています。

助手:数だけでいえば片山津温泉よりはマシなようですね。
作者:ここは有名旅館がまだがんばっているから、中堅の旅館の廃墟が目立ったね。
助手:最初の物件がリニューアルされたんですね?
作者:そうだ。例によって湯快リゾートグループだ。
助手:まあ確かに廃業してすぐの物件だから、中では一番キレイですし、湯快リゾートはうまくやりましたね。
作者:こうして安く土地、建物を手に入れて改修するから、安い宿泊料金で営業できるんだな。
助手:次の物件は、昔よくテレビCMを出していましたね。ホテルま…、おっと危ない(苦笑)
作者:オイオイ(笑)。まあうっかり実名を出したとしても、それでググっても何もひっかからない(苦笑)。
助手:最後の物件も、中堅の旅館でけっこう名が知れていましたね。
作者:うん。一時期は侵入者によって荒らされたが今はしっかり管理されているようだ。しかしすでに手遅れ(笑)。
助手:周囲の草木がスゴイですね。このまま草木に飲み込まれそうだ。
作者:この温泉地も、未だ廃墟を一掃出来ていないから、イメージ回復にはまだ時間がかかりそうだな。

おわり


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