さて、いったん出ようかと思ったとき、通路が続いているのが気になりました。
方向からするとサウナのあるところに向かっているし、このまま進めばサウナのある館内に辿り着くかな?
と思い奥へ進みました。なんかRPGの主人公のような気分。
作者:1階のサウナ部分はひとまず後回し。謎が多い2階からどうぞ。
助手:ありゃ、いきなり窓際の写真・・・ここ、本当にサウナなんですか?
作者:この部屋がとにかく謎めいている。残されたものも変だし・・・誰かが一時住み着いていたのかもしれんな。
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二階の一室。多数の客が集うところなのに何の変哲もない部屋。窓には普通にカーテンが掛けてある。 窓ガラスも割れてはいないし、ここだけ見れば廃屋とは思えないかもしれないけど、謎が多い。 さらに奥に続く通路も不気味。途中にある部屋もみんな意味不明の空間が続く。これはいったい何? |
まずは2階に興味をもち、階段を探す。でも、客が上り下りするような立派な階段がなかなか見つからない。
やっと見つけた階段は細くて狭く、関係者専用の通路みたいでした。
脱ぎ捨てられた衣類に顔をしかめながら最初に見つかった部屋は上の写真。
オレンジ色のじゅうたんは1階から続いているので客間だと思いますが調度品が全くなく、
代わりに雑誌やタバコの吸殻(危ないなあ、火事になるぞ)、子供用の布団や毛布が
部屋の隅に散らばってる異様な光景でした。ドアのガラスに掛かっている花柄のカーテンなどから、
従業員の休憩室かとも思いましたが、奥の通路はこの部屋を通り抜けなければならず、つじつまが合わない。
奥の通路も変。一番奥の部屋はマッサージで使うらしい横になるマット台が2、3あり、
マッサージ室らしかったけど、ここまで来るのにいろんな通路を通らねばならず大変でした。
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暗い写真でごめんなさい。ここはどうやらサウナによくある大人数でくつろぐ仮眠室のようでした。 ソファもそのまま残っており、休憩所らしい一面はあるけどマガジンラックやテレビなど、娯楽道具が 何一つ見つかりませんでした。窓も小さく仮眠室とはいえちょっと暗すぎるイメージでした。 |
助手:ああ、ここなんかはサウナらしいですね。
作者:確かにそうだけど、ちょっとひどすぎないか?窓は小さすぎるし、椅子以外にないも無いんだぞ。
助手:売店らしきものも、見当たりませんね。
二階はとにかくミステリアス。間取りはメチャクチャだしやたらに階段の上り下りが多くて
「関係者以外立ち入り禁止」と紙に手書きで書かれた張り紙のある部屋もたくさんありました。
それだけ冒険欲の深い廃屋ファンには格好の物件だということは間違いありません。たしかに
見ごたえのある、久々の優秀(?)物件でした(何を言ってるんだか)。
作者:次はついに1階のサウナだ。飲食店から直接アクセス可能だったぞ。
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うひゃあ、いきなり割れたガラスのドア!中の部屋は事務所兼応接室のような 感じでした。ドアはなぜか開かず入室はできなかったけど割れたガラスの奥から は充分見ることができました。テーブルがひっくり返っているのもナイス。 |
1階は予想通りサウナ(浴室)でした。通路には客用のロッカーが雑然と放置してあって
サウナによくある腕バンドつきの鍵も発見しました。従業員用の部屋もいくつかあって
中には事務用品や果ては金庫まで放置しある始末。帳簿やお得意先?の電話帳なんかも
そのままになっていて、廃業したのか、慌てて逃げ出したのか、とにかく不気味な建物でした。
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1階の通路。散乱してある品物が廃屋のすさまじさを感じる。建物自体はしっかり していて倒壊の心配はないけどこの異常な雰囲気に耐えられるかの方が心配。 正式な廃業なら、もう少しこざっぱりとしていると思うけど…。 |
助手:しかし、生々しい光景が続きますね。子供だったら絶対泣くな、こりゃ。
作者:これは絶対変。何かあったんだよ、ここで。荒らされ方がハンパじゃないもん。
助手:それでも探索を続けた先輩には脱帽ですね。奥に進んだんですよね?
作者:ここまで来たら後には引けないでしょ。だって帰るときはあの飲食店の出入り口だから、遠いぞ。
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正面入り口付近の待合所みたいなところ。みごとなまでに散らかっている。ここは窓ガラスより天井の 破壊具合がいい感じでした。立てかけてある畳もいい味出してます。うーん、やっぱり廃屋は奥が深い! |
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汚い布製品ではなかったけどなんか嫌な予感をおぼえて探検を中断しました。かすかに見える浴室は 破壊されてはいないようだけど暗くてとにかく嫌な雰囲気。この写真を撮って足早に建物から出ました。 |
助手:えーっ、浴室に入らなかったんですか・・・
作者:もう我慢の限界だよ!この脱衣場の様子を見ろよ、毛布とかシーツとかソファーとか・・・何でそのまま残っているんだ?
助手:確かに、イヤな雰囲気ですね。気持ち悪いし、ガラスとか割れていたら危険だから・・・止めたほうが賢明だったかな?