1-127 羽咋の廃保育園

長らく発見できずにいた保育園の廃墟。ついに地元石川県で探索を実現しました。
しかし、その経緯はなんとも複雑なものでした・・・。

作者:で、中に入った。
助手:!!!は、入ったんですか!
作者:そんなに驚くなよ(苦笑)。もちろん、潜入は予定になかった。この後さらに接近して窓ガラスにカメラを押し付けて中の様子を撮っていたんだ。
助手:まあ、見る限りでは中が丸見えですからね。それでよかったじゃないですか?
作者:それでも、園庭に面した一番大きそうな部屋にはカーテンが掛かっていたし、保育室と反対側にある部屋群を見ようとしたら、裏側は民家がピッタリと密接して建っていたから近づけない。正面側は駐車場になっていたからうろうろしていてもそんなに不自然じゃなかったけど…。
助手:次々と欲が出てくるんですね(苦笑)。
作者:そうなんだよ。それで外から中の写真を撮っているときに、ダメもとでガラス戸を引いてみたら…開いた(苦笑)。
助手:そ、それで入ったってか?
作者:だからそんなに驚くなって(苦笑)。俺も迷った。駐車場の隣にも民家があって、庭では家人が洗濯物を干している最中だ。俺の姿は容易に見れるし、見つかったらアウトだろう。だからわずかな建物の死角に体を寄せて、一気に潜入した。潜入しても窓が大きいから姿が丸見えだし油断は禁物だな。

2.玄関、廊下

玄関の扉は施錠されていましたので、別のある場所から素早く潜入。
玄関には靴箱や傘立てがそのまま残っていました。

廊下です。床は埃でかなり汚れていました。
左側には保育室が並んでいます。右側の部屋は未知の領域です。ドキドキしますね。
突き当たりには一番広そうな部屋が見えます。

突き当りまで進んで、反対側から見た廊下の様子です。

3.職員部屋

右側の一室は、どうやら職員室だったみたいです。
月間の行事を書いておく黒板があった以外には残されたものはありませんでした。

一畳分の畳が敷かれた個所がありました。
あとから置かれたものではなく、造り付けのようです。

玄関の奥に位置する角部屋は、畳敷きの和室でした。宿直室だったのかな?

布団さえあれば寝泊りできるだけの充分な広さがあります。
かつて園児で賑わっていたころには宿直の職員がいたのでしょう。

4.炊事室

保育所の中ではかなり小さい規模ながら、給食の設備があったみたいです。
出入り口に掛けられたレース生地の暖簾が哀愁を誘います。

炊事室の室内です。奥のガス台は大量の米飯が炊ける釜がありました。
現役のころには、自前の設備で給食を提供していたのでしょう。

5.お手洗い

右側の最後の部屋は、予想通りトイレでした。

男子用の小便器ですね。かなり低い位置です。
下には零れた尿を受ける?皿みたいなものがあります。はじめて見ました。

こちらは大便器。男女共用のトイレだったのでしょうか?
個室様の仕切りはありますが、これも園児の体格に合わせてかなり低いです。
さすが保育施設、仕切りはピンク色で大便器に耳のような飾りがあるのに注目。

助手:やっぱり見所はトイレ?
作者:まあ、そうだな。トイレはここだけだったから、男児と女児が共用で使っていたことになる。
助手:職員はどうしていたのかな?
作者:一番奥に、大人用らしき小便器と大便器があるから、そこを使っていたんだろう。たぶん。
助手:職員も男女共用…。
作者:そんなところがいかにも昔の公共施設って感じじゃないか。

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