階段を下りると、すぐに開け放たれた扉があります。とくに客室の部屋番号や名前が見つからなかったので、客室じゃないのか、と半ばあきらめかけていました。でも、目の前に見えたのは3畳くらいの畳敷きスペースでした。掘り炬燵のようなものも見えます。床は臙脂色の絨毯敷き、あまり荒らされていません。しかもこのスペースは、まだ右のほうに続くのです。わずかな期待を残して、奥へと進みます。

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