1-19 備前の廃工場?

初の3人探索が実現?旅先で見つけた物件です。

2000年秋、河口湖廃墟探訪ツアー以来廃墟とは縁が無かった作者ですが、助手から誘いがあったイベント旅行で偶然収穫が・・・もともとはJR西日本のイベントで「特急はと復活運転!」というもので多くの鉄道マニアが線路脇に大集合して「特急はと」の勇姿を写真に収めていたのです。

助手:先輩、今度JRが企画した「特急はと」を撮りに山陽まで行きますけど一緒にどうです?
作者:おいおい、俺にカメラ小僧になれというのか?大体写真撮るだけだろ?退屈そうだな・・・
助手:まあ、写真を撮るときはつまらないかもしれませんけど、久々の遠出ですし、行きましょうよ。
作者:そうだな、どうせヒマだし。電車で行くのか?
助手:いや、今回は撮影旅行なので小回りの効くクルマにします。僕の趣味仲間がクルマを提供してくれるんで、安心してください。
作者:へえ、お前にしては珍しいな、まあ、今回はその趣味仲間(初対面でした)のお世話になるとしよう。

旅行当日、お目当ての「特急はと」を撮るため綿密な作戦を練る助手と趣味仲間(以下、幹事と呼びます)。結局大阪周辺で回送列車を撮り、「はと」となって博多に向かい出発した列車を追いかけることになりました。

作者:おーい、列車に追いつかれるぞ、そろそろ撮る場所を決めたか?
助手:うーん、このままだと岡山より西は無理かなあ・・・
幹事:そうだな、景色なんかを考えたら上郡あたりで決まりだろうな。

ついに岡山県に突入。これまで高速でひたすら先行してきたクルマは一般道に入るととたんにペースダウン。上郡の郊外でようやく撮影場所を決定。何とか無事に撮影は終了。

幹事:ふう、これでなんとか目的は果たしたな。
助手:あとはゆっくりと帰りましょう。明日の朝までに小松に着ければいいですから。
幹事:せっかくここまで来たから、最近廃止になった「片上電鉄」の遺構を見ていこうか。たしか何とかという駅がそのまま保存されていて、機関車や客車が展示してあるらしいからな。
助手:おお、いいねえ。行こう、行こう。
作者:?????

どうやら廃止になった鉄道の展示品を見に行くことになったらしく、私にはチンプンカンプン。でも「遺構」という言葉にちょっと惹かれました。さて、クルマは山沿いの田舎道を快適に走行中。ちょっと寂れた感じがする町並みは何か廃墟の存在を感じさせるものがありました。そして案の定・・・

作者:あっ!!
助手:わっ、何ですか?どうしたんですか?
幹事:なんかあったんですか?
作者:いや、ちょっと・・・廃墟になった工場らしきものを見つけたから・・・
幹事:こんな田舎ですからねえ。廃墟なんてたくさん見つかるでしょ。

まあ、ここは一旦素通り。まだ「片上電鉄」の探訪が終わっていなかったんで遠慮しました。そして目的の見物を終えての帰り道に・・・

作者:なあ、さっき見つけた廃工場を見ておきたいんだけど・・・ちょっとクルマ停めてもらえるかな・・・
助手:えー、わざわざクルマから降りるんですか〜。幹事、どうする?
幹事:いいっすよ。僕は車に乗ってますから降りて見に行って下さい。(なんていいヤツなんだ!)
作者:サンキュー、よし、Katsu、お前は俺と一緒に降りて探索だ。行くぞ!
助手:しょうがないなあ・・・

いい感じで廃れています。屋根が歪んでる・・・煙突が見えるから、工場なのでしょうか。
例によってガラスが割れてます。雑草が行く手を阻む・・・潜入は果たして可能でしょうか?
裏道にでて違うアングルで撮ってみました。やっぱり屋根が歪んでいますね。
割れた窓ガラスから中を窺う。まわりに人気は無く、潜入は容易です。でも時間が・・・

つづきはこちらから。今回も読みきりですよ〜。