1-25 川北の廃喫茶店

Special Thanks !

この廃墟物件は、読者るい様からの情報を元に調査、探索しました。ありがとうございました。
また、この物件に関する質問には作者、情報提供元ともお答えできません。ご了承ください。

読者からの情報を元に探索して成功した初の物件です。

2月の3連休。またとない廃墟探索のチャンスでしたが、助手が半日出勤でまたも頓挫してしまいました。
それでも探索をあきらめなかった作者は助手の勤務終了を待って助手がいる寮に行きました。(場所は石川県小松市)

作者:ちくしょう、お前さえ休みだったら遠方まで探索旅行ができたのに・・・何で勤務なんか引き受けるんだよ・・・
助手:すんません、これでもなんとか半日は空けてもらったんですから。がまんしてください。
作者:今から探索となると・・・近くじゃないと駄目だな。
助手:小松周辺だと、いくつかありますね・・・時間的に1件しか探索できそうにないですけど。
作者:そうだ!伝言板にたしか川北あたりに倒産物件があるって書き込みを見たぞ!るいさんからの情報だったな。
助手:川北なら近いですね。行きますか?
作者:丁度俺の家に行く途中だから、俺が運転しよう。Katsuは問題の物件を車窓から探してくれ。
助手:本当に、ただじゃ終わらせないな・・・先輩は・・・

・・・とはりきって出発したものの、問題の物件は旧国道沿いにあり、今の幹線道路、国道8号線とは完全に離れています。作者も助手もこの旧国道をほとんど利用しないため、発見までには少々難がありました。ちなみに、公開済みの川北のマイクロバス、美川のサウナはいずれも現在の国道8号線沿いの物件です。同じ地名でも、場所はかなり異なります。

作者:さて、るいさんの情報を見てみると・・・(以下、るいさんからの情報部分の抜粋です)
「小松から金沢方面へ陸橋を越えて進むと大きな交差点がありますよね。
それを越えて少し行くと左側に・・・うどん屋さんの手前です。
木が生い茂っていて、うっかりすると見落としがちですが明らかに倒産物件です。」

助手:なるほど。小松から向かうから、同じ方向ですね。これなら迷わないでしょ。

旧国道に入り、寺井町の中心に入る。少し先に、手取○ィッシュランドの観覧車が見えてきた。

作者:手取○ィッシュランドは、まだ先だな・・・
助手:あっ!先輩ストップ!
作者:どうした、まだ橋を越えていないぞ。
助手:でも、うどん屋があそこに、ホラ。(と、道路右側にあるうどん屋、お○福を指差す)
作者:本当だ。そうすればこの辺なのかな?でも変だなあ、まだ橋を渡っていないんだけど?
助手:でもこのへんでうどん屋なんか他にないでしょう?ここだと思うけど・・・(自信ない)
作者:まあ、車を降りて徒歩で探そう(と、二人車を降りる)

10分後。

作者:見つからないな・・・第一、木が生い茂った場所なんて無いぞ。
助手:どうやらマチガイだったみたいですね。車に戻りましょう。

再び車を発進させ、金沢方面に向かう。間もなく手取川橋が見え、右手に手取○ィッシュランドが現れる。

作者:うーん、いくら天気が悪いとはいえ、土曜日なのに誰もいないぞ、大丈夫か、手取○ィッシュランド・・・
助手:ここが廃墟になる日も、そう遠くないかもしれませんね(失礼)。
作者:ありゃ、手取川橋、工事中だぞ。片側通行だ・・・

手取川橋を越え、「手取」交差点を通過。まだうどん屋は見えてこない。

作者:大きな交差点ってここか?だとしたらもう見えてきてもおかしくないぞ。
助手:もう少しで国道8号線と合流しますからね・・・あっ!
作者:おっ!
助手:これじゃないですか?木が茂っている、倒産物件・・・
作者:ふう、何とか発見できたな。ああ、あれがうどん屋だ。確かに、情報のとおりだ・・・

確かに木で覆われていました。誰が見ても廃屋、廃墟、すごい建物でした。苔だらけでじめじめしています。

作者:うひゃあ・・・こりゃすごいな。ゲーセン?喫茶店?まあ、こんな道路沿いじゃ客も来ないな。廃墟の原点だね。
助手:季節が季節だから、この苔だらけの敷地はかなりイメージが悪いですね。

建物の全貌は木の間から窺うしかない。「麻雀」の文字が見つかりました。雀荘だったのでしょうか。
正面入り口だったと思われる場所です。落ち葉の量が異常です。安っぽいテントも朽ちかけています。

作者:写真にもちょっと写ったけど、場違いなピカピカの黄色いBMWが停めてあったり。空き地は駐車場にしているのかな。
助手:ここ、夏に来たらどんな建物だったか判らなかったかのしれないな・・・雑な植木がすごいですね。

上に続く階段が興味をそそる。鉄筋製だから、簡単に登れそうに見えます。でも、支柱の錆びを見ると・・・躊躇するか・・・

続きはこちらから。今回も読み切りです。