1-36 河口湖(山梨県)のハーブ園

【注】この物件は廃墟ではありません。
作者が訪れたときはたまたま営業していなかったようです。
そうとは知らず、無遠慮な探索をしてしまいました。ごめんなさい。
あくまでも「廃墟っぽいスポット」としてお楽しみください。

〜編集作業中の会話〜

助手:先輩、写真さえあれば編集できますから。早く次の物件の写真を選んでくださいよ。
作者:未公開の物件がこんなに溜まると、記憶に残っている最近の物件を公開するほうが楽なんだよ。
助手:しかし、幾らなんでも10年ちかく前の物件は早々に公開しないと。
作者:ふう、やはりな(苦笑)。まずは・・・「江戸村」?これは写真が数枚しかないぞ。
助手:それじゃあ、これは置いておきましょう。移転作業も遅々として進んでいないみたいだから、いつでも取材に行けるでしょ。
作者:さて、次は・・・、・・・、これは・・・。
助手:何です?次も写真が少ないんですか?
作者:い、いや・・・、なあHAKUTAKA、この物件、無かったことにしてくれないか?
助手:(苦笑)何を言ってるんですか。その物件って、先輩の探索の中で黒歴史なのですか?
作者:黒って言うな(汗)。当時は廃墟と信じてかなりコアなところまで探索したんだけど・・・、今となって見ると・・・。やばいな、ココは。
助手:一覧から削除しろってことですか?そんなことしたら以降の物件のナンバーがズレて、全部訂正しなければいけないでしょ。
作者:あああ、それも困るなぁ。畜生、なんでこの物件を載せようと思ったんだろ、あのころの俺・・・。
助手:それじゃ、公開して問題のなさそうな外観の写真だけ載せましょうか。他の写真は要検討ってことで。

(ここからは、調査中のレポートと、編集時の会話が混在しています。ご了承下さい)

三つ峠を越えて河口湖畔に入って、見えてきた怪しい建物と敷地。
何とも古ぼけて薄気味悪い雰囲気が漂っています。

なんと観光客向けの商用施設(だった)みたいです。
ビニールの庇があちこち破れて廃墟っぽい演出満点です。

どうやらここでハーブを栽培して販売している(していた?)ようです。
しかし夏休みだというのに誰もいません。客も、従業員も・・・。

手書きの看板がチープで泣かせる演出です。
従業員がいるらしい小屋にはシャッターが下ろされていました。

作者:どうよ?これ、廃墟に見えるか?
助手:夏休みの写真ですよね?だったら、営業していなければおかしいし、建物も古ぼけていますねぇ。廃墟かもと思いますね。
作者:よかった。でも帰ってから改めて写真を眺めていると、どうも違和感があるんだな。だから公開を控えてきたんだ。
助手:その違和感って、他の写真を見たら判りますかね?
作者:どうかな?後悔しない程度に、他の写真も載せてみるか。
助手:しかし懐かしい画質!これ、先輩が持っていたカシオの35万画素デジカメじゃないですか。
作者:変だなあ。オマエから借りた高性能デジカメ(300万画素)を借りていった記憶があるのだが。なぜ使わなかった?

敷地の半分くらいを占めていた建物です。
なんとなく田舎のドライブインみたいな建物に見えます。

人が居る気配はありません。営業向けの看板もなく、ひっそりしています。
建物の前は雑草が生い茂っていて、客を迎え入れる用意は皆無です。

2階のアーチ型のビニールシェードには花のイラストがプリントされていましたが、
老朽化で古ぼけて、それが余計に廃墟っぽい演出を与えてしまっています。

敷地を外れると、一面の藪が広がります。

〜バスの車内にて〜

作者(心の声):『おお、やっと山を越えたみたいだ。いよいよ河口湖に到着だな、小曲園、楽しみだなあ』
【注】この時の山梨県遠征探索の目的はかつて存在した廃墟ホテル「小曲園」の潜入探索でした。
女性観光客A:「そろそろ河口湖かしら?周囲がにぎやかになってきたわよ」
女性観光客B:「あら、あそこ、潰れちゃったのかしら?不気味ねぇ」(当物件を指差して)
作者(心の声):『オイオイ、何だいきなり強烈な物件があるな!さすが河口湖、期待を裏切らないな!』
女性観光客A:「気味悪いところねぇ。やっぱり不景気で潰れたのかしら?」
女性観光客B:「どの観光地も厳しいみたいだねぇ。」
作者(心の声):『どうする?終点まではまだみたいだし、降りるか?いや、小曲園が先だ。終わって時間が残っていたら立ち寄ろう』


助手:で、小曲園の探索に失敗して、舞い戻った、と・・・。
作者:そうだ(涙)。「No.16河口湖の宿泊施設」も途中にあった物件だ。時間が盛大に余ったから、探索したのだ(苦笑)。
助手:バスが通っていて助かりましたね。
作者:それでも本数が少ないから、所々は歩いて移動したぞ。暑くて、大変だった・・・。

粗末な建物が林立しています。
この中でハーブを栽培しているのでしょうか?

ここも栽培地のようです。
しかし、この微妙な荒れ方は、廃墟かどうか、判断が難しい・・・。

至る所にハーブらしい植物が植えられています。
ここはちゃんと手入れがされているように見えます。

作者:どうよ?これでも廃墟だと断定できるか?
助手:・・・。難しいですねぇ。植えられているのが本当にハーブかどうかが判ればいいのですが。
作者:それは俺もオマエも詳しくないからな。ハーブじゃないようにも見えるし、枯れているようにも見えるし・・・。

ガラス戸や窓を組み合わせて建てた即席の栽培ハウス?
半分崩壊していますね。

打ち捨てられた飲料の自動販売機。
「うまさイキイキ! VIVO(ビーボ)」とあります。
相当年季の入った機械です。作者も記憶に無いメーカーです。

【参考】さすがです。このメーカーの懐古サイトが見つかりました。
2ちゃんねるのスレッドも見つかりました。
Wikipediaにもしっかり載っていました。熱心なマニアが編集した?

作者:この自販機は、昭和テイストだねぇ。素晴らしい。
助手:ココだけ見ると、廃墟っぽく見える・・・。
作者:だろ?だからあの時の俺は廃墟認定して探索したんだよ。
助手:残りの写真は、ギリギリですね・・・。先輩が判断してください。
作者:うーん、それじゃあココだけ載せてみようか。

「ハーブのお店」と看板がある小屋を発見。
相変わらず手書きの地味な看板が泣かせます。
念のため、ちょっと開いている窓に向かって「すいませーん」と
声をかけてみたけど、やはり返事はありませんでした。

中は店舗だと思って入ってみたら、部外者立ち入り禁止的なモノしかなくて・・・
もう後には退けませんので、狭い部屋の中を見渡してみます。

ホコリが堆積しまくったソファに置かれた新聞が、やけに真新しいような?
肝心の日付は、確認するのを忘れてしまいました・・・(謝)。

ガラスケースには商品ではなくて栽培用の実験道具が収めてありました。
最後まで違和感が残った探索でした・・・。

作者:まあ最後に真相を明かすと、ココは廃墟ではなかった、と(汗)。
助手:うーん、これは先輩を責められないですね。限りなく黒に近い白(苦笑)。
作者:だから河口湖を訪れた他の廃墟サイトの人は、この物件をスルーしたんだな。場所もわかりやすいから、廃墟なら載せるだろうし。
助手:没にした写真は、さすがにマズイですかね。
【没写真1】1階角の部屋の内部(潜入はしなかったが窓ガラスから内部を覗いて撮影)
【没写真2】外部階段周辺にある品物の写真(不要物か持ち主の所有物か判断がつかない)
【没写真3】建物屋上に登ったときの写真(階段、屋上、屋上から見た敷地、屋上から見た景色)
作者:没っていうか、永久封印だな。廃墟じゃないのならば、完全に不法侵入だよ(汗)まあ、時効ってことでカンベンしてください。

〜参考までに〜
助手:先輩、最初の写真で、ここの施設の名前が判ってしまうんですが、このままでいいんですか?
作者:現役ならば、実名がわかっても問題ないだろ?もちろん、俺が行ったような探索行為は厳禁ってことで、お願いします。
助手:現在この名前で検索してみると、それらしいモノがヒットしたのはこの2件でしょうか?ちなみに、他の検索結果はほとんど「富士急ハイランド」で出てしまいますよ。あるいは「河口湖ハーブ館」、ここは当物件じゃないし。この二つのキーワードが邪魔ですね(苦笑)。

NPO法人 日本平香る丘 特定非営利活動法人「日本平香る丘」の公式ページ。日本平山頂のお花畑を市民ボランティアで緑化活動をしているそうです。
日本平は静岡県で山梨県の河口湖は直接関係ありませんが、この団体を応援している企業として当物件が紹介されています。
名前だけで、当物件の詳細や写真はまったくありません。

日々のできごとを 2007年6月 shigekoさんのブログ(廃墟サイトではありません)。河口湖へ旅行したときに、ここに立ち寄ったようです。
河口湖駅と現地のハーブ、花の写真があります。残念ながら施設の写真はありません。
shigekoさんのコメントにも「廃墟のような」とあるので、この物件で間違いないでしょう。物件のオーナーはなんと84歳のお年寄りらしいです。

作者:この調査結果だと、2007年まで営業していたことが証明できたな。だったら、俺が訪れたときは何だったんだ・・・?
助手:オーナーが高齢者だから、毎日営業していたわけじゃなかったのですかね?
作者:もしかしたら、建物はほとんど使われていなくて、ハーブの栽培だけしていたのかな?それなら留守だったのも何となく納得できる。
助手:それにしても、2番目のブログ主さん、どうやってこの物件を知ったんでしょうね?(笑)
作者:ブログの趣旨が健康食についてだし、河口湖旅行の目的も、健康ジュース?を自作することだったみたいだし、欲しいハーブや花がここにあったのだろうな。
助手:先輩の趣旨とは正反対ですね(ニヤニヤ)。
作者:・・・。まあ、廃墟じゃなかったわけだが、この物件を紹介する3件目のサイトとして、特例で後悔、じゃなかった、公開したということで。
助手:廃墟は探索するときも、ネットで公開するときも要注意ってことですね。

おわり


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