1-40 雄琴の宿泊施設(内部探索篇)

前回は時間切れで内部探索を断念。涙を呑んだあの廃墟にリベンジです。

作者:もう忘れてたろ?
助手:覚えてますよ。あの時先輩、ギリギリまで粘ったんですから(苦笑)。
作者:いやいやいや、あの時俺は満足していなかったぞ。中が見れなかったんだからな。
助手:ん〜、だからあとから先輩だけでリベンジを敢行したわけですね。
作者:そうだ。しかし、最初のレポートを公開したら、関西代表のRUIN-JAPANの吹雪さんが、先駆けて内部探索を実現したんだ。
助手:え?じゃあ、先輩は2番手・・・
作者:(苦笑)まあそうだけど、逆にこれが勇気付けられた。潜入できるかの可能性についてはまったくの未知数。吹雪さんの実績でなんとかなるかも、というわけだ。
助手:先輩にしては、わずかな可能性に賭けた遠征となったんですね。
作者:そうだ。でも失敗は許されない。天気も運次第だ。それで結果は天気にも恵まれ、捨て身の潜入劇で探索に成功した・・・
助手:成功したぞ!!って報告を聞いた時は、信じられませんでしたよ。あの住宅の密集地で、通報必至の状況だったのに・・・。
作者:そして今、未確認だがすでに解体されたと思われる。JR湖西線の車窓から見えてたはずのこの建物が、見えなくなっているんだよ。
助手:ふーん。それじゃ今回の公開は追悼も込めてですね。

正面玄関の内部です。強化ガラスの破片が山盛りになっています。
駅の臨時切符売り場みたいな貧弱なカウンター。
ロビーです。奥には本格的なフロントのようなものが見えます。
ベッドのマットレスのようなものが積み上げてありました。かび臭いのはこれらが原因?

作者:いきなりグダグダで申し訳ない。潜入した場所が違うところだから、順番が分からなくなったんだ。
助手:でもここらへんがこの建物の中心なんでしょうね。
作者:そうだろうな。でも決して豪華とはいえない設備。リゾートホテルを名乗れるのか?
助手:中途半端なビジネスホテルって感じですね。

事務所の内部。壁には様々な社訓を明記した額、ドアにはペンギンのシール・・・。

作者:コレはある意味濃いぞ。リゾートクラブで「毎日が決算だ」なんて意気込んでる従業員がいたら・・・。
助手:うわあ、すごいな。モザイクがかかった箇所、某建設会社の名前が・・・。
作者:衝撃的だよな。建設会社が運営していたリゾートクラブ。あるいはこの会社の保養所だったのか。消えてしまった今では永遠の謎となってしまったな。

1階の客室につながる廊下。泣けてくるくらい幅が狭い。
一階客室。外観とは裏腹に平凡な和室。

作者:1階は客室の数がそれほど多くなかった。いやね、あの廊下、今時の安ビジネスホテルでもないよ(苦笑)。
助手:リゾート気分になれませんよ、これじゃ。
作者:そして客室がこれだ(笑)。また社訓の書いた額も見えるし、客室の備品とは思えない品物ばかりが散乱してる。
助手:素泊まり五千円くらいでありそうな旅館ですね(苦笑)。

食堂です。しかし実際は、資料室といった感じの内容です。前回覗き込んだ部屋がここでした。
末期は別の用途で活用されていたのでしょうか?リゾートクラブは、存在したのでしょうか?
厨房はそのまま残されていました。

作者:これは・・・。
助手:これまで10枚近い写真を見ましたけど、リゾートホテルらしい箇所は一つもありませんよ(笑)。
作者:前回の公開で、うっかり実名を出しちゃったんだけど、グローバルジャパンクラブって一体何者だったのか?わからなくなってきた。
助手:むしろ研修施設、保養所って感じですよね。社員のための会員制リゾートクラブだったのでしょうかね。

大浴場?です。飛びぬけて豪華といったモノではありません。
銭湯並みの洗い場。近代的な雰囲気はゼロです。この廃墟は、いつごろ時間が止まったのでしょうか?

作者:浴場は可もなく不可もなく。
助手:でもリゾートホテルを名乗るなら、もっと豪華であって欲しいですね。
作者:客室の数からすると、広さは妥当かなあ?窓の外の草がなければ、琵琶湖を望めたかもしれないね。

ミュージックラウンジと呼ばれた部屋。けっこう広い室内。
大きな窓には、赤いカーテンが掛けられていました。外観で見えた大きな窓はココだったのです。

作者:ここは吹雪さんのところで「ミュージックラウンジ」と呼ばれていた広間だ。
助手:赤いカーテンから漏れる光が幻想的ですね。
作者:うん。この廃墟のクライマックスだな。でもせっかくのバーカウンター他の写真が、暗すぎて使い物にならなかった(涙)。
助手:フラッシュは使わなかったのですか?
作者:うーん、この時はね、けっこうテンションが高かったから記憶にないんだ。ああ、ここがあの大窓のあった部屋なんだ!って興奮してた。
助手:先輩の悪い癖ですね。
作者:ここも何年も経つと、カーテンが朽ちて窓から破れ落ちたら、光が燦々と差し込んで、また違った雰囲気になるんだろうな。
助手:そうなる前に解体されたとしたら無念ですね。

次は、2階客室へご案内します→

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