1-67 片山津温泉 北陸グランドホテル

日本海側最大規模と謳っていた巨大温泉旅館の廃墟です。

作者:ここもかなり遅れた感が強いが片山津温泉で最大の温泉旅館、北陸グランドホテルを公開するぞ。
助手:これも新聞記事になりましたねぇ。廃業が決まった時と、解体中の火災騒ぎと2回も。
作者:ここも合同探索だった。とにかく多くの物件を回る必要があったから、当初は潜入の予定はなかった。
助手:それでもこの物件だけ独立して公開したのは、潜入したんですね?
作者:全くの偶然だったよ。それでもこれだけの規模の建物を全て見て回るには数時間必要だ。そんな時間が無かったから、要所だけ。
助手:それでもかなりの数の写真になりましたね。
作者:ダイゾウさんには後日改めて探索しようと伝えていたのだけど、なかなか機会が無くてグズグズしてるうちに解体が決定(涙)。
助手:あらら、またですか・・・。
作者:ダイゾウさんは単独でほぼ全ての施設を取材したみたいだから、それがせめてもの救い。全館制覇していたら、殿堂入り(Premium登録)だったな。
助手:話題性、規模、内部の様子、確かに文句なしでしたね。
作者:その代わり、解体中の様子の写真はこちらだけ。もちろんこの写真も公開します!

今回は、北陸廃物紀行のダイゾウ氏、廃墟伝説の黒魔氏、MUHAのWebサイトのMUHATYU氏、他合同探索希望者との合同探索となりました。廃屋にっぽん周遊では最多人数での探索となりました。
北陸廃物紀行ではここよりもさらに詳しいレポートを公開していますのでこちらもあわせてご覧ください。

ホテルの概要

北陸グランドホテルは、関西からの観光客を見込んで当時では日本海側最大規模の温泉宿泊施設として建てられました。
客室数200室、収容人数1000人は他の旅館、ホテルと比較しても群を抜いて多く、宿泊代金も高めに設定されていました。
何度も解説している通り、こうした類の宿泊施設は、内部が迷路のように入り組んでおり、幼児や高齢者には辛い構造だったと推測できます。
バブル崩壊、レジャーの多様化で宿泊客が減少しても、最大級ホテルの意地なのか、辛くも営業を続けてきました。
しかし1995年1月に発生した阪神淡路大震災で関西方面からの宿泊客が激減し、片山津温泉のみならず加賀地方の温泉地全体が大ダメージを受けました。この影響で大型温泉旅館が次々と廃業、日本海側最大規模を謳ったこのホテルもついに1997年に廃業となりました。
土地建物は競売に出されたようでしたが、これだけの巨大な宿泊施設を買い取って再利用する事業者は現れず、建物は放置されて荒れた外観を晒していました。
そして2003年、土地を老人福祉施設に利用することが決まり、ついに建物は解体されました。解体作業中には火災騒ぎもあって最後まで話題が尽きない物件でした。

写真が多いので、ジャンル別に分けました。
 

1.建物外観

2.ホール、廊下など

3.客室

4.宴会場、飲食店など

5.大浴場、プール

6.厨房、従業員部屋など

7.解体の様子

作者:数多くある片山津温泉の廃墟の中でやはり一番反響が大きかったよ。
助手:そうですよね。日本海側最大級!ですから(苦笑)。
作者:これだけの規模の施設が1997年まで保っていたのは、むしろ奇跡かもしれないな。
助手:今だったら全ての客室を埋めることはできませんね。


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