1-72 神通峡温泉跡地(富山県)

飛騨遠征の途中で偶然見つけた大規模廃屋物件です。

作者:これは北陸廃物紀行のダイゾウさんと神岡鉱山を目指して遠征したときに探索した物件だ。
助手:なになに、国道41号線沿い・・・?知らないですねぇ。
作者:普通にドライブしている人は完全にスルーだろうな。ってことは、営業してしていても、スルーか(苦笑)。
助手:このへんはドライブインが乱立して、かなり淘汰されましたからねぇ。
作者:今回は久しぶりに(プライベートで)国道41号を縦断ドライブした記念に、過去の探索を思い出して公開しました。

この物件は、神岡鉱山を目指して遠征したときに偶然発見した廃墟群です。
ダイゾウさんの北陸廃物紀行でも公開中なので、そちらも合わせてお楽しみください。
当初はそれほど大規模な物件には見えなかったのですが、予想以上に写真が多かったので分割して公開します。

神通峡は、国道41号沿いにある渓谷で、あのイタイイタイ病で有名となった神通川の上流域に位置します。
このさらに上流に、鉱毒を垂れ流して問題となった神岡鉱山があります(神岡鉱山の探索紀行は別途)。
「神通峡」で検索しても、範囲が南北に長いため、現在営業している温泉、宿泊施設はまったく別の場所にあります。
このわかりにくさが、廃墟ファンでも発見できない原因となっているのでしょうか?

1.レトロ建築の飲食店

  
国道41号を南下していたら、ふとこんな看板が目に入りました。

昭和レトロ「風」の建物がポツリと。雑草に覆われていて、廃墟の可能性が濃厚。
僕とダイゾウさんは、急遽探索モードに入りました。

正面玄関と思わしきところは、雑草に阻まれていました。
屋根に並べてある石が、レトロを演出しているのでしょうが、
どうも作為的に感じます。あ、自分がガラスに写ってる(汗)。

構造は昔ながらの木造ですが、窓がアルミサッシです。ちぐはぐですね。


助手:んー、これは、オーソドックスな廃屋ですねぇ。
作者:オーソドックスって何だよ(笑)。
助手:悪く言えば、面白みがないっていうか・・・。
作者:・・・。いやいや、中を見たら、きっと興奮するぜ!

中に入ってみました。微妙に荒れていますね・・・。
残存物はほとんど見当たりません。椅子と暖簾くらいでしょうか。

ステンレス板の壁だけが残る区画。
換気扇もありますし、厨房の跡でしょうか?

廃墟の年代特定に有効なポスター。
これを見た限りでは、それほど古いものではなさそうです。

外観では2階建てに見えましたが、全体が吹き抜けになっていました。
太い木の梁がなかなか本格的です。

座敷らしいスペースが残っていました。
どうやら純和風の飲食店だったらしいです。

残存物が少ないですが、飲食店だったころの様子がわずかに感じられます。

無粋なアルミサッシの窓がなければ、けっこう本格的な木造建築だったのかも?


作者:いやいや、中を見たら、きっと興奮するぜ!・・・そんな風に思っていた時期が、俺にもありました orz
助手:何にもないですねぇ。辛うじて飲食店だったということは判りますけど。
作者:しかし、廃墟年齢もそれほど古くないから、昭和の香りもしない、正直萌えない(涙)。
助手:まあ、偶然見つけた物件にしては上出来ではないですか?

裏手に回ると、トイレがありました。屋外からアクセスする妙な造りです。

さすが純和風建築。トイレも純和風にまとめてあります。
仕切りに本物の障子を使うあたりはなかなか本格的です。

洗面スペースも出来る限り和風に。目隠しの布も和風ですね。

こんなところに、なぜか椅子が・・・。

ようやく飲食店らしい遺構が。タカマツコービーは地元のブランドでしょうか?

意外と見どころは少なかったので探索はこれで終了。外に出ました。

草に覆われつつある敷地と建物。復活はあるのでしょうか?

作者:この他にも敷地に残された別の建物がまだまだあるので一旦ここで終了。
助手:最近は読み切りが多かったのに、久しぶりの連載ですね。
作者:本当は一気に紹介しても良かったのだけど、更新を続けることに重点を置いたよ。
助手:最近は更新が不定期になりましたからね。

それでは、別の廃墟へGO!→


←メニューに戻る