2-14 尾小屋の廃バス

作者:おっしゃ、それじゃ引き続き尾小屋の廃バスを紹介するか。
助手:僕はこの物件が好きですねぇ。かなり古いですよ、このバス・・・。
作者:俺は内部を見て萌えた。内部をかなり改造してあったんだ。
助手:でも、草に埋もれていますね。これが残念ですよね、全体が見えない orz
作者:北陸廃物紀行のダイゾウさんは、春先に訪れたんだ。その時はよく見えていたぞ。
助手:おおっ!その写真を見せてくださいよ。
作者:うーん、もう公開を終了しているみたいで、インターネットでは見れないな・・・。

【ご案内】この物件を見る前に、1-61 尾小屋の喫茶店を見ておくと以降の解説がスムーズに理解できます。

廃喫茶店の横にある草むらに路線バスと思われる廃車体が見えました。
わずかに見える乗降口周辺から伺える様子は・・・かなり朽ちています。
ドアは開放されていました。入ってみましょう。

作者:まずは外観を。
助手:素晴らしいですね。このカラーリングと場所からして小松バスの車両かな?
作者:おう、でも白い車体に赤いラインは、北陸鉄道もそうじゃないのか?
助手:ラインの色が微妙に違うんですよ。

内部です。座席は元の位置から移動されていました。
こちらの座席はカバーも残っていて状態は良好でした。
車内最後部は座席も撤去されてガラクタが散乱していました。

作者:潜入した。車内の写真だ。
助手:へえ。座席が並んでいると思っていたけど、だいぶ模様替えしたみたいですね。
作者:窓ガラスも半分以上が割れていた。侵入者の仕業か、自然現象かは分からないけど、このままじゃ草に征服されちゃうな。
助手:最後部のガラスも無くなってますね。ここから草が入ってくるのも時間の問題でしょう。
作者:床板もかなりヤバイ状態だった。錆もひどかったな。

座席の上には砕けた強化ガラスの窓ガラス、窓からは草が侵入しています。
車内は板材で仕切りがあって、前半分は店舗として使われていたみたいです。

作者:この仕掛けって、どうよ?
助手:おおっ?この奥には何があるんですか?
作者:ふふふ、それは次の写真を見れば大体分かる。

おや?喫茶店にあったような椅子がありました。
これはすごい!尾小屋鉱山の坑内が模型で表現されています。
ガチャポンのカプセルが大量に落ちてました。中身はほとんど無く、盗られたものと思われます。
いよいよ運転席へ。フロントガラスの向こうに見えるのは廃喫茶店です。
運転席周辺の保存状態はまずまずといった感じでしょうか。脇にある運賃箱はすでに無くなっていました。
前方に降りてみました。喫茶店営業当時のモノが大量に残されています。
外に持ち出されたバスの座席。喫茶店営業当時はそれほど必要としていなかったようです。

作者:まあ、こんなもんだな。
助手:なかなか面白いですね。車内を半分に分割して、この中でも飲食店を営業していたみたいですね。
作者:前方にあった鉱山坑内の模型は、現役の時に展示してあったのだろうなぁ。観光客向けかな。
助手:バスの中で営業していた当時は観光客もターゲットにしていたみたいですね。離れの建物は、その後に出来たのかな?
作者:とにかく三角屋根の店舗周辺は比較的キレイに整地されてたのに、バス周辺は草に埋もれていたから、こっちのほうが先に営業を止めたのだろう。
助手:ガチャポンって、先輩はこんなカプセル玩具をこう呼んでいるんですか?僕は「ガチャガチャ」って呼んでましたけど・・・。
作者:細かいことに突っ込むなぁ。俺としては一番一般的な言葉を使ったつもりだ。この自動販売機は見つからなかったね。
助手:残念だなぁ。僕が小学生のころまでコレにハマッていたんですよね。20円だった時代が懐かしいな。
作者:歳がバレるぞ。
助手:先輩は10円の時代ですか?(ニヤニヤ)
作者:お、俺の時代も20円だ!コスモスか、懐かしいな。

おわり


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