4-5 旭川の廃市場

Special Thanks !

この廃墟物件は、読者成瀬健太様から頂戴しました。ありがとうございました。
本文の解説は、成瀬健太様から頂いたメッセージから引用しています。
著作権フリーとなっていますが、写真の複製、再配布は、提供元の成瀬健太様、または作者までかならずご連絡ください。
また、この物件に関する質問には作者、提供元ともお答えできません。ご了承ください。

作者:待望の読者投稿だぞ。今回は伝言板で書き込みが多い成瀬健太様からの投稿、貴重な北海道の物件です。
助手:北海道は、旅行先として、いいところですね。しかも今回は冬の北海道!うひゃー、寒そう・・・
作者:我々の地元も雪が多くてけっこう寒いところだけど、やはり北海道の寒さはハンパじゃないと思うぞ。
助手:僕は3月に行ったことがあるんですけど、すごいですよ。肌が凍りつきそうな空気でしたから・・・
作者:それでは、成瀬様のガイドにて、どうぞ。

この市場は私に古建築の写真撮影のきっかけを与えてくれた
思い出深い市場です。今は食堂が1軒だけです。

上が、現在の市場の正面。食堂が1軒入っているのがわかりますが・・・。

次のの写真(市場の左側)ですが殆ど廃屋と云ってもいいでしょう。朽ちています。

次の写真は市場の奥から撮影しました。
昔、この市場が賑やかだった証拠の飾りがそのまま放置されています。
シャッターも降りたまま、ドアには板が打ち付けられ、もう開くことはないでしょう。

上の写真、ちょっと見づらいかもしれませんが、市場の奥を撮影しました。
本当は、もっとありましたが10年以上前に半分解体されました。
ドアは市場が建てられた当時のものだと思います。
戦前、戦後は人が出入りする際に使われていました。
しかし今は使われておらず、大量の雪が押し寄せ、なんとかくい止めている状態です。

次の写真、市場の廊下の天井(戦後、天井を打ち付けたと思われる)に穴が空いていたので、
幸い近くに踏み台(実はゴミ箱)があったので、「踏み台」に登って2階部分を撮影しました。
戦前、天井がない時代は市場の通路部分のみ高くして、左右に窓をはめこみ、自然の光が射し込むようになっていました。
戦後、天井が打ち付けられ、さらに店が少なくなり、廃墟寸前になってしまったこの市場。
もうあの柔らかな日差しがはいることはなくなりました。

尚、この市場は築73年です。昭和3年(1928年)に建築されました。
名称は「北星市場(ホクセイイチバ)」です。北星市場の近くにも、嘗て何軒か市場がありましたが、解体されてしまいました。

作者:私、管理人の判断で市場の名前を公開しました。不届き者の侵入や破壊がほとんどないでしょうから、廃墟の中では、品のある部類に入るでしょう。廃墟ファンの他、成瀬さんのような建築に関心のある人にも貴重な建物ですね。
助手:閉鎖になって、ヤンキーなどのアホ達によって破壊されてしまう廃墟が多い中、ここは「幸せな」最期を迎えるかもしれないですね。
作者:久しぶりに「正統派」の物件を見たような感じでした。ありがとうございました。

成瀬様から、緊急報告として、北星市場の追加写真を頂きました。なんと建物が一部崩壊したとか?いますぐここをクリック!

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