作者:さあ新年最初の更新だ(編集は昨年末)。リクエストがあったから優先して、な。
助手:湯涌にあった廃墟群ですね。
作者:白雲楼ホテルが廃業となって無人化した寮の廃墟だな。ダイゾウさんと探索した。
助手:ホテル本体なら興味があるけど、従業員寮なんて見てもしょうがないでしょ。
作者:文句を言うな。リクエストがあるということは、それなりに注目されているんだよ。
助手:廃墟マニアたちの間だけでしょ?
作者:まあ、そうだが(苦笑)。
助手:これらは僕のコメント無しって方向で。
作者:わかった・・・。俺が解説するよ。
廃墟ファンを大いに魅了した白雲楼ホテル。それに付随して多数の従業員寮が建てられました。
先行公開している湯涌のアパートや湯涌の廃屋もこれらの施設の一つでした。
白雲楼ホテル本体の解体が決まった時にほぼ同時に取り壊されました。跡地は更地となっています。
ダイゾウさんの北陸廃物紀行では外観のみが紹介されています。本サイトでは内部も公開します。
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No.53で紹介した長屋に並んで建つこの建物も廃墟と化していました。 こちらは2階建てになっており、別棟扱いとなっていました。 |
この廃墟は白雲楼ホテル本体の新館側の玄関に近い場所に建っていました。
本館側の玄関につながる上り坂のちょうど中間地点にあたります。
すぐ隣には平屋建ての従業員寮があり、どちらもホテルが廃業してから無人となり、廃墟化しました。
道路は1階より高い位置にあり、正面の敷地には余裕がなく、一目では玄関らしき場所が見当たりません。
隣り合った長屋との間に両者が接続できる屋外通路があり、これが唯一の出入り口になっていました。
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玄関を入ってすぐの廊下の様子です。 アパート形式ではなく、一軒家のような造りになっていました。 土足禁止だったらしく、廊下や2階につながる階段にはじゅうたんが敷いてありました。 |
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1階道路側に面した部屋です。投石によって窓ガラスが割れていました。 |
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雑誌や空き缶が散乱していました。 |
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山側に面した部屋です。保存状態は良好でした。 |
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別の部屋ではベッドや衣類がそのまま残されていました。 |
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無人化したこの部屋に誰かが住み着いていた痕跡にも見えます。 |
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老朽化した室内に、白い布団がやたらと明るく映ります。 |
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ポスターが貼ったままの部屋。 |
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2階の一番広い部屋です。かなりのモノが残されていました。 |
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布団、コタツ、収納棚、窓にはカーテンとなかなか充実しています。 直前まで、誰かが寝泊りしたような雰囲気です。緊張感が増します。 |
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こちらの部屋もベッド、コタツがそのまま残されていました。 |
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さらに電話、テレビ付き!窓にはブラインド、充実してます。 やはり誰かが住んでいる(いた)のでしょうか・・・。 |
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壁に落書きがありました。侵入者ではなく、ここに住んでいた人が 書き残したものと思われます。 |
この物件は誰でも難なく潜入できるにもかかわらず、お目当てのホテル本体がすぐ近くにあるためでしょうか、
あまり荒らされた痕跡はありませんでした。それでも不心得者の仕業と思われる窓ガラスの破壊が確認できました。
長屋の廃墟は人が居た感じはありませんでしたが、こちらの廃墟は無人となってから、野良人が住み着いた痕跡が
あちこちの部屋で見つかりました。居心地が良かったのでしょうか?
おわり