帰りの電車の中で
作者:ふうむ、やっぱり物足りない!!
助手:先輩も本当に諦めが悪いっすね。見つからなかったんだし、次の情報を待ちましょうよ。
作者:そ、そうだな・・・(無駄足になった手前、言い返せない)
電車は県境を越え、「倶利伽羅駅」を発車しました。
作者:そうだ!!
助手:な、なんですか?いきなり大声上げて。
作者:たしか津幡の線路沿いにすごい廃屋があったじゃないか。
助手:あ、それ、僕も知ってます・・・
作者:だろ?普通の古い家なんだけど窓ガラスが無くて真っ暗な室内が野ざらしになっているやつ。
助手:あれは廃墟ファンじゃなくても気がつきますね。おどろおどろしい雰囲気満点ですから。
作者:よっしゃ、決まり。思い立ったが吉日。津幡で降りるぞ。
助手:ちょ、ちょっと待ってくださいよ。切符は金沢までなんですから。(汗)
作者:そんなみみっちいこと言うな。差額ならあとで俺が払ってやる。行くぞ。
津幡駅で二人は降りました。
作者:たしか津幡と次の森本の間だったな。津幡寄りだから、10分も歩けば着くだろう。
助手:そうですね。また歩きですか・・・(うんざり)
作者:今日は久々に運動になったな。河口湖以来だよ(苦笑)
助手:あ、見えてきましたよ。
見えてきました。右側を見たら、もうすでに廃屋だということを思い知らされます。 |
おや、看板がありました。「ランマ店」と読めます。純和風の建物で見られるあの飾りですね。 |
助手:うわあ、これは・・・いきなりキテますね。
作者:いざ目の前で見ると、すごい廃屋だな。辛うじて壁と柱だけで建っているという感じだ。
助手:店舗もあったんですかね?
作者:うーん、中を調べないとわからんだろ。まあ内部の潜入は簡単だな(笑)。
助手:廃墟探索のビギナー向けといったところでしょうか。
正面の大きな壁の穴も窓だったところでしょう。ガラスがすっかり消えています。 |
助手:建物そのものが謎ですね。
作者:正面の部分が店舗?だったのか?Katsu、お前はどうよ?
助手:・・・???・・・何かな・・・???・・・正面は大きなガラス戸だったんでしょうね?
作者:やはり中を見ないとな。
切り出しただけの木材をそのまま使った柱が今となってはイイ感じをかもし出しています。 |
裏側の建物です。おそらく住居部分でしょう。ここも窓ガラスが消えてしまってます。 |
勝手口のガラス戸も割られています。自然崩壊とはちょっと考えられません。 |
助手:こりゃひどいですね。自然に壊れていったんでしょうかね?
作者:んなわけないだろ。窓ガラスだけすっかり無くなってるんだぞ。こんなもん誰かが故意に割ったとしか考えられんよ。
助手:でもここは国道沿いですし・・・すぐ隣に車も走ってるし、目立ちますよ?
作者:確かに旧8号線のすぐそばだし反対側は線路だからなぁ。取り壊し途中で捨てられた、という可能性もあるな。
奥の部屋も窓ガラスが無いです。垂れ下がっているのはレースのカーテンでしょうか? |
線路沿い側を見る。こんな感じだから、電車の車窓からでもけっこう目立ちます。 |
作者:すごいな。これは内部も楽しみだぞ。
助手:窓ガラスが無いのは壊されたからでしょう?ガラスの破片はどこに消えたのでしょうかね?
作者:わかってるくせに・・・(苦笑)
助手:先輩も、地面の写真を撮らないから・・・(苦笑)
作者:わかった、わかった。こんな感じだったんだな。(下の写真をご覧下さい)
ガラスの破片はあちこちにこんな感じで散らばっていました。 |