1-41 雨晴の廃?マンション

その1 決死の内部潜入に挑戦!の巻

作者:今回は、数年前にけっこう盛り上がったあの物件を今さら公開するぞ。
助手:今さらって(笑)。まあ公開する時期を完全に見誤りましたね。
作者:元々は読者から寄せられた情報から実際に自分も発見して、さらに投稿も寄せられて一気に盛り上がったんだ。
助手:JR氷見線のすぐ近くってことで、一緒に取材に行きましたね。
作者:さらに北陸廃物紀行のダイゾウさんが独自調査したレポートが先行公開された。唯一内部に潜入できた貴重な記録がある。
助手:それで先輩のレポートを公開する余地がなくなっちゃったのですね。
作者:そうなんだ(苦笑)。だから今さら公開してもけっこう新鮮に見られるかも?
助手:それはないでしょう(断言)。
作者:・・・。そ、それから新しい情報だ。今年になってついに取り壊されたという情報が入ったんだよ。
助手:おおっ?それじゃ一人だけいた住人は引っ越したのかな?
作者:そうだろうな。立ち退いたからやっと取り壊せたっていうのが本音かも?
助手:さらにこの前の道路を迂回して新しい道が出来たのも大きいでしょうね。
作者:うむ。山側に広くて見通しのよい道路とトンネルが出来たからな。最初は旧道も使えていたけど、去年くらいから様子がおかしかった。
助手:トンネルの前後が通行止めになってましたね。外壁崩壊の恐れありって。これ最初はトンネルのことかなって思ってたけど・・・
作者:マンションの外壁だったんだな。長い間崩壊の危機が迫っていたからなー。

今回紹介するレポートは2001年秋に初めてこの物件を探索した時のものです。
この物件について初めての方は読者投稿のレポートを先にご覧ください。
カメラが古いものだったため、ちょっと画質が悪いですがご了承ください。
その3以降は、北陸廃物紀行のダイゾウ氏との合同探索でのレポートとなります。
その3以降は新型のデジカメを使っておりますのでクリアな写真でご堪能ください。

マンションのピロティ部分。奥にはこの物件で有名な廃車があります。
おや?やたらと真新しい金属製の階段が見えます。
マンションの老朽化とは対照的に造りはしっかりしていました。

作者:今回はいきなり内部潜入に挑戦した様子をお届けします。
助手:いきなりこの写真とは謎ですね。コレは何ですか?
作者:えー、いきなり俺はアンタッチャブルなモノに興味を奪われたってわけだ。
助手:え?訳が分からないですけど?
作者:この階段は・・・、最後の住民のために作られた玄関につながる階段(苦笑)。
助手:うわあ。これは登ってみるまで分からないですね。登ったんでしょ?
作者:そりゃあ、登らないと真相が分からないだろ?あわてて引き返したけど。遠くからテレビの音も聞こえたし(汗)。

外壁はかなり傷んでいます。
配電盤らしきものもありましたが、空っぽでした。
自転車も、持ち主を失ってから潮風で朽ち果てていました。
やはり潮風で錆がひどいガスボンベ。中身が入っていたら大変です。
このボンベは真新しいです。残った住民のものでしょうか?

作者:ピロティの内部だな。
助手:この1箇所だけ真新しいガスボンベっていう設定が嫌ですねぇ。準廃墟ならではの緊張感ですよ。
作者:ダイゾウさんのレポートには、一つだけ真新しい電気のメーターっていう写真があったな。
助手:他の箇所は、生気が感じられないですね。廃墟そのものじゃないですか。

おなじみの廃車第一弾。車種は詳しくないので他サイトに譲ります。
廃車第二弾。中途半端な赤いペインティングは地元ヤンキーの仕業か?

作者:もう語り尽くされた感のある廃車二連発。
助手:この赤いペイントも、されてからかなり年月が経っていますよ。
作者:もうドキュンさえ近づかない廃墟?いや、準廃墟だな。

初公開!残った住民の郵便箱です。「犬」のステッカーが威圧感を与える。
反対側の同じ階段からいよいよ内部を目指す。
ドアの新聞挿しの隙間から辛うじて撮影できた室内の写真。畳敷きです。
さらにもう1ショット。2組のスリッパがきれいに並んで置かれているのが不気味です。
すでに通報される身になっています。でももう後には引けません。

作者:真っ暗な階段を登る時は生きた心地がしなかった。
助手:郵便箱のそばにある花火も不気味ですね。
作者:とにかく外観があんな感じだから、興味本位に近づく人が後を絶えなかったんだろ。あの花火で脅して追い払っていたのかな?
助手:先輩もその興味本位に近づいた一人(苦笑)。
作者:俺は反対側の階段を進んだだけだ。住人ではないとはいえ、マンションの階段を登っただけで通報されたらかなわんだろ。
助手:部屋には・・・入れなかったみたいですね。
作者:そうだ(涙)。全部施錠されていた。錆びていたけど、まったく開かなかった。だから隙間から覗いて終了。
助手:そのまま最上階まで進んだのですね?
作者:うん。次回は屋上とそこから見えた景色を紹介します!

次は屋上の絶景堪能!?の巻です!→


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