4-4 滑川のSLホテル

Special Thanks !

この廃墟物件は、読者ほえいぬ様から頂戴しました。ありがとうございました。
本文の解説は、ほえいぬ様から頂いたメッセージから引用しています。
著作権フリーとなっていますが、写真の複製、再配布は、提供元のほえいぬ様、または作者までかならずご連絡ください。
また、この物件に関する質問には作者、提供元ともお答えできません。ご了承ください。

作者:すごいな!同時に二人の読者から投稿があったぞ。今度は富山県の廃墟情報を提供してくれているほえいぬ様からのご提供だ。
助手:わああ・・・いいなあ・・・行って見たいな・・・(すごく感動している)
作者:この物件は、絶対お前が喜ぶと思った。でも富山県だろ?近いじゃないか?
助手:ダメなんですよ・・・立地条件が最悪で・・・公共の乗り物では到達が困難・・・
作者:今回はたくさんの写真を一気に頂いたので、2回に分けて公開します。また、解説も、ほえいぬさんのガイドをそのまま掲載します。
助手:僕は一足先に全部見せてもらいましたけど、いいですね。読者の皆さんのもおすすめしたいから、調査しておきましょう。次回更新時にお知らせします。
作者:おっ、さすが鉄道ファン。みんなが喜ぶぞ。
それでは、ほえいぬさんからのガイドです。

これは、東福寺野自然公園の敷地内にある「SLホテル(廃業)」の現在の朽ちかけの姿を撮影したものです。
客車のドアは全て施錠され、中には入れません。また、ほとんどの窓はカーテン、ブラインド、折りたたみ机、
果ては畳まで使って塞がれており、中を見る事もままなりません。残念・・・

写真は露出ド・アンダーで申し訳ないです! やはり逆光のSLは難しいですね。

元富岩鉄道越中中島駅をそのまま移築したものが公園の入場口となっています。
駅舎の切符売場で入場券を購入し、改札口を通って入場します。SLホテル(跡)は、入場してすぐ、左側にあります。

助手:全部見捨てられたわけじゃないみたいですね。このD51は良く磨きこまれていますよ。
作者:なるほど。この公園の「顔」なんだな。記念撮影にも絶好だろう。写真、なかなか良く撮れていますよ。俺やKatsuなんか、もっとひどい失敗作があるから。
助手:・・・僕は、先輩よりはマシだと思うけどな・・・(独り言)

青い空、一面緑の芝生広場。その中にどん!と構えるSLホテルの 堂々たる佇まい。
押しも押されぬ東福寺野自然公園のシンボル的存在 ってな感じです。

作者:なはは・・・まあ、客車はそれなりの状態だな。
助手:これ、今となっては貴重な客車ばかりですよ。ちゃんと残していってほしいですね。

編成の最後尾から。SLホテルの編成は、前から「D51 260」「オハ352370」 「オハフ332193」
「ナハネ2071」「ナハネ2064」「オロネ1089」という6両編成です。
奥の白い建物は札幌時計台の1/2レプリカだそうです。

作者:???俺にはチンプンカンプンだぞ。
助手:35、20、10系客車・・・どれも現役を引退した名車ばかり。特に10系寝台車なんかめったにお目にかかれませんよ。
作者:中間の20系?客車なら俺も見たことがある。幅が52センチしかない窮屈なベッド、それも3段寝台だったな。俺もKatsuも、狭いから、と敬遠して結局乗れないまま引退した苦い想い出があるんだ(涙)。

編成最後尾のオロネ10の後ろには「SLホテル宿泊者専用風呂」。
こちらからは、どうも「廃墟オーラ」が出ていないような感じが。
隣にスポーツ公園があるので、そちらの利用者に「スポーツ後の一風呂」という用途で使われているのかも。

作者:かなりくたびれているみたいだけど、現役かもしれないんだな。
助手:そうか・・・さすがに客車内に風呂までは造れなかったんだ・・・
作者:右の隅に見える客車をよく見ると・・・窓枠が一般家屋のものに取り替えられているな。ちょっと興ざめ。

ホーム中ほどにある待合室にはベンチの代わりに洗面台が。 これも宿泊者用かな?

作者:洗面所も外か(苦笑)。こりゃ冬は大変だな。
助手:大丈夫です。冬季は休業してしまいますから。
作者:でもここは「越中中島」の看板が光るな。駅舎をそのまま移設したものだし、鉄道ファンには喜ばれそうだな。

つづきはこちらから

SLホテル最新?情報(Katsu君提供)

 SLホテルなる宿泊施設がはじめて登場したのは、昭和48年、現在の土佐くろしお鉄道(高知県)中村駅の「中村駅SLホテル」でした。最盛期には全国で15ヶ所まで増え、鉄道旅行ファンの他にもライダーなどにも支持をうけたのですが、流行的要素が強かったためか、衰退時期は意外に早く訪れ、元祖SLホテルだった中村駅SLホテルが昭和55年に経営不振を理由に廃業となり、滋賀県の「多賀SLパーク」、北海道の「SLホテル日高やまびこ号」などが次々と廃業、わざわざヨーロッパから輸入されたドイツ製SLと欧風寝台客車8両を使った滋賀県紅葉パラダイス内の「ホテル・オリエント・エクスプレス」も紅葉パラダイスが廃業になったと同時に解体処分されました。
 現在現役で活躍しているのは4ヶ所、と紹介するはずでしたが、なんと滑川SLホテルがすでに廃業となっていたため、どうやら3ヶ所になってしまったようです。しかしながら現在入手できた資料が1997年版と古く、どうも下降気味のSLホテル業界では、さらに店じまいしたところもあるかもしれません。これから紹介するSLホテルは1997年現在で営業していたところです。実際に泊まってみたい場合は、かならず事前に電話などで確認を取ってください。もしホテルの廃業、あるいはリニューアルや新規オープンの情報がありましたらぜひ「廃屋にっぽん周遊」までお知らせください。

@小岩井農場SLホテル

岩手県岩手郡雫石町小岩井、JR田沢湖線小岩井駅からバス10分。SLはD51の68号機、客車は20系A寝台客車5両、そのうち客室は3両で個室に改造。
料金は税別4000円で食事は別途(食堂はある)。通年営業。電話0196−92−4316

A秩父長瀞SLホテル(新情報あり)

埼玉県秩父郡長瀞町長瀞、秩父鉄道長瀞駅から徒歩8分。SLはD51の96号機、客車は20系A寝台客車1両、20系B寝台客車3両。
料金は税込4635円で2食付。冬季12月〜2月は休業。電話0494−66−3011

B守門村SLランド

新潟県北魚沼郡守門村西名新田、JR只見線上条駅から徒歩25分。SLは9600形29657号機、客車はA寝台客車2両。
料金は素泊まり4200円、2食付5500円。夏季だけの営業で、1997年以降の営業案内は不明。守門温泉の入浴が無料。電話02579−7−2555

C滑川SLホテル(現在は廃業、当時の営業内容です)

富山県滑川市東福寺、JR北陸本線滑川駅から上市行きバス10分、安田下車、徒歩40分(遠いんだよ!)SLはD51の260号機(これは現役)、客車は10系A寝台客車1両、20系B寝台客車2両、お座敷客車2両。
料金はA寝台3300円、B寝台2890円でいずれも2食付。3月15日〜12月15日営業。

 この中で活気があるのは小岩井農場SLホテルくらいが正直なところ。小岩井は農場が経営している遊園地の中にあり、立地条件もよく、人気もそこそこにあるそうです。いずれも料金は安めに設定してあるので、近くを旅行したときにはぜひ利用してみましょう。
読者から新情報
 公開が遅れてしまいましたが、A秩父長瀞SLホテルはすでに廃業されたようです。そのようをレポートしたWebページも教えてもらえたんですけど、ごめんなさい、失念してしまいました(謝罪)。なにはともあれ、いよいよ残すところは2ヶ所でしょうか?SLホテルが完全に姿を消すのも遠い日ではなくなったかもしれません。

更新履歴などでもお知らせしたとおり、滑川SLホテルとして使われてきた客車部分に限り、解体処分されました。
その取材時の写真を緊急企画として急遽公開しました。こちらをご覧下さい。

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